大特集 「環境破壊」真犯人は誰だ?

文藝春秋 2001 年 6 月号
名古屋本山の本屋で購入
読了日:2001/05/14
環境問題のうち、以下の話題を集めたもの。
  1. 自然破壊問題
  2. 有害化学物質問題
  3. 環境情報問題

(KS) では、環境整備事業と称して、環境省がコンクリート遊歩道などを 作って環境破壊をしている問題を扱っている。まったくもっともなことで、 環境省が環境のことを分かっていないことを示している。無駄どころか 有害な公共事業である。

(YI) では、環境問題に対して過剰反応する風潮を批判している。 著者による問題を考えるものさしは以下の通り。材料工学の専門家らしい視点である。

  1. 環境汚染2分類の法則:環境汚染には産業公害型と消費型がある。
  2. 環境トレンドの法則:過去からのトレンドがどうなっているか調べるべし。
  3. リスク非ゼロの法則:どんな製品にもリスクが必ずある。
  4. 共生の法則:ヒトは微生物と共生している。

(NJ) では、ダイオキシン問題の一般向けの情報が、バランスを欠いている ことが指摘されている。ダイオキシン問題では、ゴミ焼却炉が よく槍玉に上げられるが、日本ではそれよりもコプラナー PCB や 農薬が重要な問題であることが指摘されている。 環境問題は要素がいろいろあるので難しいことが改めてわかる。

(NN) では、個人で手始めにできることがいくつか紹介されている。

(KH) では、「環境にやさしい」という謳い文句が不当である場合が多い ことが紹介されている。たしかに、「環境にやさしい」ということばには、 胡散臭さがある。