私が子供のころは、病気というものは、基本的には細菌やら ウィルスやらのいわゆるバイ菌が原因で起こるものだと思っていたが、 近年は、遺伝子やらタンパク質やらが原因のものがクローズアップ されてきた。いつの間にそうなったのだろう?そうなってくると、 病気や死に関する考え方が変わらざるを得なくなってきた。
この本で紹介されている病気には、遺伝子に異常があって、 タンパク質分解に関わる酵素などに異常が出て、病気が起るというものが多い。 非遺伝性のものは原因が調べにくいということもあるようだ。 とはいえ、遺伝性だということがわかっても、治療はまだ難しい。