一億個の地球   星くずからの誕生

井田茂・小久保英一郎著
岩波 科学ライブラリー 71、岩波書店
刊行:1999/12/22
名大生協で購入
読了:2004/04/11
今年度から教養の講義を担当することになったので、こういう一般向けの本を 科学啓蒙書をいろいろ読んでおこうと思っている。本書は、太陽系形成論の話が 最近のものまで含めて、要領良くすっきりまとまっていて読みやすい。 半日くらいで読了。

内容は、著者の井田さんが その3年後に書いた新書と 当然のことながら重なる。新書の方がページ数が多いせいもあって、 宇宙論から話を始めているし、著者の体験や感想等がより多く織り混ぜられている。 こちらの岩波の方が、ページ数が少ないのと、本のシリーズの性格もあって、 惑星形成の科学的側面により集中していて、すっきりしている。

題名の「1億個の地球」の意味は、多少楽観的に考えると恒星の100個に 1個くらい地球のような惑星があってよく、すると銀河には1億個の地球が あるだろう、ということである。