グスタフ・マーラー  ―現代音楽への道―

柴田南雄著
岩波新書 評伝選 [特装版]、岩波書店
刊行:1995/02/20
元になったもの:1984/10/22 岩波新書 黄版
東京本郷の古本屋 大山堂書店で購入
読了:2004/09/23
マーラーの交響曲を軸にして、マーラーの音楽・人生、 後世への影響、著者との関わりなど多角的に書いた本。 テンシュテットのマーラー交響曲全集を聴きながら読んだ。 しかし、残念なのは、私は最近忙しくて、マーラーの長大な交響曲に浸れずに 聴き流しをやってしまうことである。そうすると、やはりなかなか 本に書いてあることも実感できにくいし、そもそもマーラーの曲は 聴き流しには向かない。さらには、本の中にはほとんど楽譜を付けていないので、 私程度の聴き手だと、再現部が○○とか、第二主題が○○とか言われても、 どこのことだかわからなくなる。まあ、そんなわけで、本には随所に 作曲家らしい鋭い観察が書いてあるものの、あまり実感できずに読み終わって しまった。そのうちマーラーに耽溺できる時間が出来たら、また読み直してみたい。