将棋とチェスの話     盤上ゲームの魅力

松田道弘著
岩波ジュニア新書 344、岩波書店
刊行:2000/01/20
廃棄してあったものを拾った
読了日:2005/04/09

将棋やチェスをめぐる雑学的知識 trivia を集めたもの。 適当にちょっとした時間に少しずつ読んだ。以下、そのうちの一部の紹介。

(1) 将棋やチェスなどの盤上ゲームと実際の戦争の決定的な違いは、 敵の動きが全部見えていること。(p.109)

(2) あと1勝で優勝というようなときに「王手をかける」という 表現を使うが、これは「詰めろ」が正しいのでは?なぜなら王手だけだと 王将がまだ逃げられるから。(p.187) とはいえ、私(吉田)が思うに、詰みで 勝負が決まるのではなく、王を取って勝負が決まるのだと思えば、 まんざら間違いでもないのではないだろうか。

(3) 「下手将棋湯殿でもまだ負けにせず」という川柳の「湯殿」は、 雪隠(詰め)の隣ということで、絶体絶命のピンチということだ。 (pp.196-197)


1ヶ所著者のミスを見つけた。pp.66-67 における「マークルック」 というタイ将棋の説明で、ルアという駒の動きの解説を書き忘れている。