男脳と女脳こんなに違う

新井康允著
河出夢新書 S138、河出書房新社
刊行:1997/12/01
名古屋名駅の三省堂書店名古屋高島屋店で購入
読了日:2006/11/29

「ジェンダーとセックスそして男女共同参画」という講演会を聞いた後、 関連する本を見つけて買っておいたのを読んだ。

内容は、男女の脳の違いとその原因について、現在の知見をいろいろ 集めてあるものである。全体を通してしょっちゅう出てくることは、 「男の脳を作るのに大事なのは、胎児期もしくは出生前後にアンドロゲンを 浴びることである」ということだ。浴びないと、女の脳になる。 このことは、講演会でも聞いた。ということで、このことが男女を分ける 基本的な要因と考えられているらしい。 とはいえ、ものごとそれだけでもなさそうだということもちらちらと 書いてある。たとえば、先天性副腎過形成の女児は、アンドロゲンを浴びて しまうので、たとえば描く絵が男の子の特徴を示すのだが、 でも男の子の絵とはちょっと違うらしい。あるいは、性同一性障害と同性愛とは 独立であるらしい、など。