図書館を使い倒す!
ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」
千野信浩著
新潮新書 140、新潮社
刊行:2005/10/20
名大生協で購入
読了日:2006/02/13
理学部図書室リニューアルに少し関わっているので、何となく図書館という
題名が目に付いて、つい買って読んでみた。もっとも、この本は図書室
リニューアルに直接役立つものではなく、むしろ副題が示す通り、
資料探しの方法を教えるハウツーものである。
著者は、「週刊ダイヤモンド」の記者としての経験をもとにして、
資料探しのやり方を書いているから、当然その調べる内容も社会や経済に
関する事柄が多い。私はふだんはその手のことを真面目に調べる必要には
迫られないから、面白くなかったかというとそうでもなく、いろいろ
知らなかった調べ方 tips が書いてあって面白かった。たとえば、
以下のようなことがらである。
- レファレンスの探し方を公開している図書館がけっこうある。
最近名古屋大学図書館で
情報へのみちしるべ(パスファインダー) なるものが作られているのは
知っていたが、こういうのが一般的にいろいろな図書館で作られているとは
知らなかった。本書で紹介されているものには、たとえば、国立国会図書館の
テーマ別調べ方案内 がある。
- いろいろな社会的なことがらの調査の初歩段階では新聞の切り抜き資料が
役に立つ。これを作っている数少ない図書館の一つが、何と
われらが名古屋市の名古屋市鶴舞中央図書館だそうだ。
- ご近所の豊田市には、自動車関係資料が非常に充実した
豊田市中央図書館
がある。