クマムシ?!

鈴木忠著
岩波科学ライブラリー 122、岩波書店
刊行:2006/08/04
名大生協で購入
読了日:2006/08/19

クマムシ、英語名 water bear、分類名 Tardigrada (緩歩動物門)、 この名前だけでたいへん興味をそそられる。その上、胴長短足でのろのろ歩き、 小さくてつぶらな目(眼点:本当に目のはたらきをするのかどうかはわからない) があるとなれば、かわいい。インターネットで 「クマムシ」や tardigrada で検索すると、動画が見られるサイトが いくつか見つかる。ジタバタうごめく様子が愛らしい。 ということで、買った翌日には読み終えていた。 それにしては 1300 円は高いか?まあ、カラー図版があるから、 しょうがないのであろう。

この本は、そういうクマムシがいかなる生物であるかを平易に解説したもの。 発生の説明のところでちょっとだけ専門的な言葉がある他は、すぐに読める。 かわいい以外に注目される点は、陸棲のものはゆっくり乾くと、「樽型」になって 半分死んだような状態になる(これを cryptobiosis と呼ぶのだそうだ) ことである。この状態では、かなりの高温、低温、高圧、乾燥などに 耐えることができる。