世界遺産姫路城遊歩ガイド

寺林峻編・北村泰生写真
神戸新聞総合出版センター
刊行:2005/10/28
姫路駅南口の新興書房新幹線店で購入
読了日:2006/01/09
姫路観光をしたときに買った本。手頃な大きさの本で、姫路城を観光するときに 読みながら歩くと楽しめる。姫路城は大きくて見所がいっぱいだから、 本一冊になってしまうわけである。

姫路城の歴史の記述もある。長すぎも短すぎもなく、観光のついでに読むのに ちょうど手頃なもの。初めて知っておもしろいと思うこともけっこうあった。 たとえば、以下のことである。姫路藩は 19 世紀初め財政が破綻していたのを、 家老河合隼之介(寸翁)が救った。

これまでの藩は、領民に倹約を説き、それで浮いた分を搾取していたが、 隼之介はそれを逆転し、低利で生活資金を融資したり、米を無利子で貸したり、 いざという時のために共有の米を保存する固寧倉を設けるなどした。

(中略)

ゆっくりとながら、巨額の負債が返せたのも、こんな領民の暮らしを重んじる 政策が領民に張りを与え、いろいろな産業を振興させていったからだった。