とくにここで注意されているのは、オプション取引を組み込んだ商品である。 オプションとは、将来のある時点において株や債券などを予め決めた値段で 売るあるいは買う権利であり、オプション取引とはをオプションを 売買することである。売り買いのオプションを組み合わせて使うと、 将来のリスクを制限することができる。オプションの値段は、期待値として リスクと釣り合うように決められるので、それ自体は期待値としては 損得のない取引である。ところが、金融商品に組み込まれると、途中で 手数料を抜かれるので、リターンに比べてリスクが大きくなってしまう、 ということがここに書かれている問題点である。
ということで、当たり前といえば当たり前だけれど、複雑な金融商品には 手を出さず、手数料の安い単純な商品を自分で組み合わせて買いましょうね、 というのがこの特集の主旨である。とはいえ、普通はそれを考えるのが 面倒なので、手数料を払ってでも他人に考えてもらうということでは あると思うけれど。