特集 投信・預金・保険 金融商品の罠

週刊ダイヤモンド 2007 年 6 月 16 日号
ダイヤモンド社
刊行:2007/06/16(発売:2007/06/11)
名大生協で購入
読了日:2007/06/19

最近銀行に行くとわかりにくい金融商品が増えているので、どういうものかを 知るために読んでみた。結局のところ、この特集によると、そういう わかりにくい金融商品は損なので、自分で単純なものを組み合わせる方が 良いそうである。というのは、わかりにくい商品は、けっこう手数料を 途中で引かれているし、しかもどこで引かれているかわかりづらいからである。

とくにここで注意されているのは、オプション取引を組み込んだ商品である。 オプションとは、将来のある時点において株や債券などを予め決めた値段で 売るあるいは買う権利であり、オプション取引とはをオプションを 売買することである。売り買いのオプションを組み合わせて使うと、 将来のリスクを制限することができる。オプションの値段は、期待値として リスクと釣り合うように決められるので、それ自体は期待値としては 損得のない取引である。ところが、金融商品に組み込まれると、途中で 手数料を抜かれるので、リターンに比べてリスクが大きくなってしまう、 ということがここに書かれている問題点である。

ということで、当たり前といえば当たり前だけれど、複雑な金融商品には 手を出さず、手数料の安い単純な商品を自分で組み合わせて買いましょうね、 というのがこの特集の主旨である。とはいえ、普通はそれを考えるのが 面倒なので、手数料を払ってでも他人に考えてもらうということでは あると思うけれど。