掛川城のすべて

掛川市教育委員会社会教育課編
若林淳之、宮上茂隆、小和田哲男、榛村純一、関七郎、久田庫男、 掛川市教育委員会社会教育課著
掛川市教育委員会社会教育課
刊行:2006/03/31
掛川の掛川城二の丸御殿で購入
読了日:2007/07/29
掛川城観光記念に買った。掛川城はそれほど有名な城ではないけれど、
  1. 幕末に建てられた二の丸御殿(安政東海地震で壊れたあと再建されたもの)が 残っている(ただし、廃藩後は、学校や役場として使用されていて、 昭和 47-50 年に旧観に戻すための修理が行われている)。
  2. 天守閣が 1994 年、木造でかなり忠実に復元された (安政東海地震で倒壊したあと、再建されていなかった)。
という意味では、今や建物を見る上では日本の中でも屈指の城になっている。 さらに、昨年の大河ドラマ「功名が辻」の主人公の山内一豊が 築いた城としても脚光を浴びている。

この本は、掛川市教育委員会が編集しただけあって、 手堅く掛川城の全貌がわかるようになっている。 郷土史家、戦国史家、天守閣復元に関わった人などが書いていて、 戦国掛川城から山内一豊の近世掛川城に至る遺構や歴史、 天守閣復元の根拠や復元の様子、歴代城主の簡単な説明などが コンパクトにまとめられている。 私のように、観光したらちょっと歴史を学んでみたいと思う人にとっては よくできた編集になっている。