年収崩壊 格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」

森永卓郎著
角川 SSC 新書 010、角川 SS コミュニケーションズ
刊行:2007/10/30
名大生協で購入
読了日:2007/10/13(公式刊行日前!)
またまた新しい新書が発刊された。角川 SSC 新書と言うもので、 角川 One テーマ 21 とは同系列の別会社によものらしい。 最近の発刊された新書の常として読みやすくすぐに読み終えることができる (逆に言えば、内容が薄い)。

著者はマスコミにも良く顔を出す人である。そんなに無理して稼がなくても 幸せに暮すことを目指しましょうね、というスタンスで書かれているので、 好感を持って読むことができる。ヨーロッパの多くの人々のように、 年収300万円程度でもゆとりをもった生き方をする、というのを理想とするのが 普通の場合は良いのではないかというお考えである。そういう考え方の 元でお金の使い方を指南するという本である。

基本的な考え方は、確かに著者の言う通りだろうと思う。 とはいえ、現代社会は、正社員か非正社員で二極分化するようにできているので、 その中間を取るという選択肢が少ないのが困ったものである。