NAGOYA SPECIAL 「最強の名古屋」ふたたび

週刊東洋経済 臨時増刊、東洋経済新報社
刊行:2007/04/04
名古屋東山のコンビニサンクス千種東山通店で購入
読了日:2007/04/10

コンビニで見かけて買ってみた。地元の動向を知るのに役に立つ。 といっても、半分は企業広告みたいな記事だったりするので、 適当にざっと読んでおもしろそうなところを探すといったところ。 私は郷土史とか土地柄みたいなところに興味があるので、 私が読む内容はそういうことが中心。

たとえば、愛知岐阜に楽器製造会社が多いということを初めて知った。 鈴木バイオリンは前から知っていたけど、その他にヤイリギター 星野楽器のドラム(TAMA ブランド)、辻オルガンがあるそうだ。 もっともそれらの会社のブランドがどのくらい有名なのかは 私は知らないけれど。

愛知大学が、もともと上海にあった大学を前身としており、 中国研究が伝統ということも初めて知った。

名古屋と三河をキリギリスとアリに譬える、なんていうおちゃらけた(?) 土地柄比較記事もある。愛知は「質素倹約」と言われる。三河人は 文字通りそうだけど、名古屋人はケチな一方で豪快な浪費もする。 愛知は「一致団結」と言われる。三河人は文字通りそうだけど (管理教育でも有名)、名古屋人は「隣の人と同じことをしておく」 結果としてそうなっているだけで手を抜くこともあり、反面、 個性的な人も輩出している。

内容の信頼性がどの程度かは疑問な部分もある。日本最古のデパート とも言える松坂屋の歴史を書いたところがある。それはそれで面白いのだけど、 いろいろなことが松坂屋が日本最初ということにしてある中で 以下のようなところは?である。

  1. 初めての福袋が松坂屋であるとしてあるが、 「福袋研究会」によると大丸が初めてのこと。もっとも、どっちにしても 始めは「福袋」という名前ではなかったようだから、何をもって 初めとするかにも依る可能性がある。
  2. 初のマネキン(人形ではなくマネキンガール)を用いたのが ここでは松坂屋であるとしている(昭和 4 年)としているが、 多くの web page(たとえば 知泉Wiki)では、 高島屋が初としてある(昭和 3 年)。もっともこれは博覧会でのことの ようだから、百貨店の建物の中では松坂屋が最初なのかもしれない。 しかしさらに、 大阪府立図書館のページ では、 明治 31 年、高島屋が初めて(呉服店として)と書いてある。これも 本当のところがよくわからない。