たとえば、1833 年、熱田沖の干拓地にアザラシが迷い込んだ事件があった。 たくさん絵が残されており、やがて見せ物になり、関連グッズも販売された。 本図録に収録されている絵の中には、写実的なのもあれば、化け物みたいな ものもあり、噂が飛び交っていたことが想像される。 現代の「タマちゃん」騒動を髣髴させるものである。
巻末に城下町マップが付いているのも便利。現在の地図と比較しながら 見ていくと面白い。現在の名古屋の街の通りも 基本的には江戸時代の町割を残していることが良く分かる。