発掘されるものは日常の陶磁器が中心である。 陶磁器ばかりが出てくるのは、金属製品はリサイクルされていたため、木製品は腐るため なのだそうで、金属製品や木製品も多く使われていたとのこと。 金属製品の形を写した陶磁器なんていうのまであって、必要もないのに 金具を留めた鋲の形が再現されているものがあった。
地味な展示ではあったが、私は江戸時代の生活に興味があるので楽しめた。 たとえば、煙管の使い方なんて私は全く知らなかったのだが、 展示の説明を見て(展示説明会も聴いて)知った。あるいは、江戸時代に 小鳥の飼育がけっこうさかんだったらしいことも初めて知った。小さな餌猪口(えじゃく)が 発掘品の中にあった。説明がないとこれが餌入れだなんてわからない。