特別展図録 城下町大発掘 尾張名古屋は地下で待つ

名古屋市博物館
刊行:2008/07/19
名古屋市博物館で購入
読了:2008/07/23
現在名古屋市博物館で行われている特別展の図録である。先日展覧会に行って購入した。 展覧会では江戸時代の遺跡の発掘で出てきたものが展示されていた。

発掘されるものは日常の陶磁器が中心である。 陶磁器ばかりが出てくるのは、金属製品はリサイクルされていたため、木製品は腐るため なのだそうで、金属製品や木製品も多く使われていたとのこと。 金属製品の形を写した陶磁器なんていうのまであって、必要もないのに 金具を留めた鋲の形が再現されているものがあった。

地味な展示ではあったが、私は江戸時代の生活に興味があるので楽しめた。 たとえば、煙管の使い方なんて私は全く知らなかったのだが、 展示の説明を見て(展示説明会も聴いて)知った。あるいは、江戸時代に 小鳥の飼育がけっこうさかんだったらしいことも初めて知った。小さな餌猪口(えじゃく)が 発掘品の中にあった。説明がないとこれが餌入れだなんてわからない。