0歳からの教育

ニューズウィーク日本版 SPECIAL EDITION、阪急コミュニケーションズ
刊行:2005/10/18
名古屋滝ノ水の古本屋 BOOK OFF 名古屋滝ノ水店で購入
読了日:2009/04/07
古本屋で見かけた子育て本。ニューズウィークらしく、最新の研究成果を交えながら 子育てをめぐることが書いてある。全体を通してみれば言っていることは単純で、 要するに両親がそれぞれ愛情を注いで育てれば、子供はちゃんと育つよ、ということである。 ニューズウィークなので、アメリカの話がほとんど。とはいえ、 子育てはおおむね万国共通だろうから、われわれにももちろんあてはまることである。

興味深い話をいくつかメモしておく。
(1) 生後6ヶ月の赤ちゃんでも嫉妬心がある。母親が赤ちゃんの人形をかわいがっている ふりを見せると、子供は激しく泣き叫ぶ。[pp.35-38]
(2) 赤ちゃんの外国語の学習には人間が必要である。最近では良く知られているように 赤ちゃんには外国語を学習する特殊な能力がある。しかし、だからといって 赤ちゃんに外国語のテープを聞かせてもあまり効果はない。 感情的なつながりがある生身の人間が教えて初めて効果がある。[p.39]
(3) 思春期の子供は両親とうまく行かないというのが常識だが、それは正しくなくて、 むしろほとんどの若者は両親とうまく行っている。子供が親から認められていると感じることができれば、うまく行く。[pp.110-114]