特集 絵本と美術 童心とアヴァンギャルドのワンダーランド

美術手帖 2002 年 12 月号
美術出版社
刊行:2002/12/01
東京上野の古書店「上野古書のまち」で購入
読了:2010/10/10
絵本が紹介されている、といっても普通の絵本の紹介と違い、「美術手帖」だけあって、第一に、文よりも絵が中心だし、第二に、単にかわいい絵ではなくてどこか屈折していたりして大人も楽しめる深読みのできる絵が主である。絵本の絵の世界はけっこう深いのだ。

一番長く紹介されているのが、イリヤ・カバコフ。社会主義リアリズム以外許されないソ連で、絵本で食っていくしかなくて絵本作家になった芸術家である。制約の多い条件下で描かれた絵だからこそ、いろいろ深読みができる。