子どもが壊れる家

草薙厚子著
文春新書 470、文藝春秋
刊行:2005/10/20
東京中目黒の古本屋 BOOK OFF 中目黒駅前店で購入
読了:2010/11/25
最近少年少女による凶悪犯罪が目立つということで、その原因を考察してある本。この著者は、「少年A」に関する著書を以前に書いていて、 そのせいだと思うが、事例の紹介では少年Aに関する記述が一番詳しい。

著者が言いたいことは pp.158-159 に著者自身がまとめていることで尽きている。 すなわち、親の過干渉とゲーム、インターネット、ホラービデオなどが良くないということである。 事例を見るとなるほどと思わせるところは結構多いものの、 一方で、親が過干渉でかつゲーム好きの子は問題行動を起こすことが極めて多い とまで言えるのかどうかは不明である。 その意味では、ジャーナリズム的であって学問的とは言えない。