長男・長女はなぜ神経質でアレルギーなのか

逢坂文夫著
講談社+α新書 374-1 B、講談社
刊行:2007/11/20
名古屋新瑞橋の古本屋 BOOK OFF 新瑞橋駅前店で購入
読了:2010/03/15
題名と中身の中心とはちょっと違っていて、最近のライフスタイルが子育てに与える悪影響が 中心的な話題である。著者は、統計調査をして、家族と子供の成長の問題を調べる専門家らしく、 その結果がいろいろ書かれている。

最初の方で、題名通りのことが書かれている。 長男や長女に特徴的な性格に、たとえば、神経質とか、人間関係に臆病とか、 自己主張が下手とかいったようなことがあって、それがどうして起こるのかの分析である。 これは、自分にも思い当たる節があるので、納得できた。

次に、アレルギーが最近増えてきたことが報告される。とくに、この本の主張で 印象的なことは、高層マンションの高層階が危ない、としていることである。 原因は、運動不足になりやすかったり、気密性が高すぎたり、揺れがあったり といったようなことであろうと推測されている。さらには、高層マンションの高層階では 流産が多いというショッキングなデータも示される。

その後は、親の喫煙が子供の健康に悪いとか、離婚が子供の成長に悪いとかいったようなことが 書かれている。

結論は普通と言えば普通で、ちゃんと愛情をかけて子供を育てましょうということになっている。