字も大きいし言っていることも難しくはないので、すぐに読める。言っていることの要点は、著者が p.154 で一言でまとめている通りである。
記憶するための条件を整理すると「興味を持ち、好きになり、自分でやると決めて、 無理だと思ったり大変だと考えたりせず、何度も繰り返して自分で説明できるまで完璧に理解する」 ということになります。私の経験に照らしても、なるほどその通りであろう。本書には、子どもの自然な発達にさからわずにこのことを達成するための tips のようなことが書いてある。
著者は、そういったことが脳の機能から導かれるとしているのだが、それがどのくらい本当かは こういう一般向けの本なのでよくわからない。上のようなことはもちろん大事なことだと思うものの、 よく考えると別に脳科学を知らなくても言えるようなことである。 どれが科学的と言えることで、どれが経験的な知恵というべきものなのかはよくわからない。