地図で読む昭和の日本 定点観測でたどる街の風景

今尾恵介 著
白水社
刊行:2012/10/11、刷:2013/01/10(第4刷)
東京新宿の紀伊國屋書店新宿本店で購入
読了:2013/03/17
戦前から戦後、現在へと続く時代の流れを地形図から読むという本。私は昔の地図を眺めるのが好きなので、こういう趣向の本は大好きである。 カバーしている時代範囲で激変しているのは、郊外の都市化なので、そういったあたりの場所が中心になっている。 鉄道路線の移り変わりも見どころである。路面電車の敷設と廃止はよく取り上げられている事柄の一つである。 各種電子地図を参照しながら見てゆくと面白い。

私は、札幌→東京→名古屋→福岡と全国移り住んでいるうちに、いろいろな場所の土地勘ができたから、こういうのはけっこう楽しめる。 でも、本当は、ここで取り上げられている場所の中である程度馴染みがあると言えるのは、銀座有楽町、名古屋、博多くらいであった。

取り上げられている場所とポイントを個別に見てゆく。

これで新たに知ったことのひとつ:戦時にアメリカで作られた日本の都市の地図が テキサス大学のサイトで簡単に見られること。 戦時中、アメリカが日本の地理をきわめてよく把握していたことが分かる。