細胞のはたらきがわかる本
伊藤明夫 著
岩波ジュニア新書 575、岩波書店
刊行:2007/09/20、刷:2010/06/25(第2刷)
北九州八幡の北九州市立いのちのたび博物館ミュージアムショップで購入
読了:2013/05/17
北九州のいのちのたび博物館で、館長の本ということで売っていたのを買った。
館長である伊藤先生には、別の機会に少しだけお話ししたことがあるので、記念に読んでみた。
ジュニア新書ということで、平易な細胞生物学の本であった。
良く知られた生物学用語の語源がいくつか載っていたのでまとめておく。
- ホルモン (p.110) ;ギリシャ語の「配達人」より。血液を通じた情報伝達を担っていることから。
- immunity 免疫 (p.133) ;一度ペストにかかった騎士のうち助かったものは二度とペストにかからなくなった。これは神の加護であると考えられ、ローマ方法が課役や課税を免除した。その課税 munitas を免除 im-munitas されたということから。
- vaccine ワクチン (p.135) ;ラテン語の雌牛 vacca より。ジェンナーの種痘に由来する。
- protein 蛋白質 (p.158) ;英語は、第一人者、もっとも大事なもの、という意味のギリシャ語の Proteios より。日本語は「卵の白身を作っている物質」ということ。