筋場理論 囲碁 400 年の歴史を変える究極の打ち方

依田紀基 著
講談社
刊行:2014/11/20(第1版第1刷)
福岡天神のジュンク堂福岡店で購入
読了:2014/12/13

囲碁の依田九段が数年前から「筋場理論」というのを提案しているということは知っていた。それをまとめたものが出たというので読んでみた。 筋場理論は、要するに、接近戦での「良い形」のパターンをわりと簡潔にまとめたものである。「筋場」は効率が悪い点のことで、 そこに自分は打たないようにして、相手に打たせるようにすることが大事だということである。 たしかに簡潔でなるほどと思うことも多い。たとえば、 など、私が今までわかっていなかったことがいろいろあった。

けれども、やっぱりわかりにくい部分も多い。それは

といったことである。要するに、形の良し悪しは局所的に一応はわかるのだが、どのくらい良いのか悪いのかがわからないので総合的な判断ができないということである。 筋場は石の効率が悪いということで、効率が悪いということは1/2手パス相当くらいかなとも思うのだが、どうなのだろうか。