『荘子』は、漢文で「胡蝶の夢」を習ったことがあるくらいで、あまりよく知らなかった。余計なことをせず、自然に生きるとのが良いと言っているという意味では『老子』と同じようなものだが、万物斉同のようなことを語っているという意味でより形而上学的である。
妻の死を悲しむのは天命に逆らっていると考え、自らの死に際しても天地が自分の棺桶だと言っているのが、何とも超然としていて素晴らしい。
とはいうものの、深く読み込む哲学という感じではない。これを良くも悪しくも東洋的というのだろうか。
著者 | 玄侑宗久 |
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シリーズ | NHK 100 分de名著 2015 年 5 月 |
発行所 | NHK 出版 |
電子書籍 | |
刊行 | 2015/05/01(発売:2015/04/25) |
入手 | 電子書籍書店 honto で購入 |
読了 | 2015/05/28 |
『荘子』は、漢文で「胡蝶の夢」を習ったことがあるくらいで、あまりよく知らなかった。余計なことをせず、自然に生きるとのが良いと言っているという意味では『老子』と同じようなものだが、万物斉同のようなことを語っているという意味でより形而上学的である。
妻の死を悲しむのは天命に逆らっていると考え、自らの死に際しても天地が自分の棺桶だと言っているのが、何とも超然としていて素晴らしい。
とはいうものの、深く読み込む哲学という感じではない。これを良くも悪しくも東洋的というのだろうか。