わかる!勝てる!!囲碁 攻めの基本

羽根直樹 著
囲碁人ブックス、マイナビ [電子書籍]
刊行:2012/11/25、刷:2013/03/04(初版第 2 刷)
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読了:2015/01/13
囲碁で攻めるとはどういうことかを、わかりやすく冷静な調子で書いてある。 こういう本は一昔前の本よりもだいぶんわかりやすくなっている気がする。私の理解力が進んだだけではないと思う。 攻めの基本は、相手に効率の悪い手を打たせることだときっちり書いてあるし(昔はあまりちゃんと書かれていなかったように思う)、 そのためには、(1) 根拠を奪う (2) 封鎖する (3) 分断する (4) 厚みに押し付ける、といったことをすると要領よくまとめてある。

ひとつ新しく知ったことで、三線の二間開きへの攻めは上から封鎖を目指すのが基本ということがあった (pp.118-126)。 おぼろげな記憶によると、私が子どもの時読んだ本では、上からと下からの両方があるようなことが書いてあったと思う。 それに比べると、上からとはっきり書かれていることでずいぶんすっきりしている。実際、下からの攻めは、 あまりプロ同士の対局では見たことが無いように思う。