NHKスペシャル 生命大躍進

編者NHKスペシャル「生命大躍進」製作班
本文執筆土屋健・小学館クリエイティブ
発行所NHK 出版
刊行2015/07/10
入手東京上野の国立科学博物館「生命大躍進展」で購入
読了2015/09/26

先日「生命大躍進展」を見た記念に購入。

人類につながる動物の進化がきれいな写真やイラストを使ってコンパクトにまとめられている。 放送では、眼の誕生、母乳の誕生、知性の誕生の3つに絞って最新の研究が紹介されていたが、 本と展覧会の方は、動物の進化の歴史をたどるのが主体で、3つのトピックはちょっと足されている感じである。

放送時の箇条書きメモ

「NHK スペシャル」は3回シリーズであった。

第1回 そして「目」が生まれた

第2回 こうして「母の愛」が生まれた

第3回 ついに「知性」が生まれた

サイエンスゼロ 2015/07/26 生命大躍進

ついでに、「サイエンスゼロ」でも「生命大躍進展」にちなむ番組をやっていたので、そのときの箇条書き記録も書いておく。 中心となっていた話題は「全ゲノム重複」であった。

導入~展覧会の節足動物化石
アノマロカリスの複眼化石
ウミサソリ化石
節足動物が繁栄した時代から脊椎動物が繁栄する時代に変わるわけの一つということで、全ゲノム重複の話に移る。
リンダ・ホランド(スクリプス)
ナメクジウオとヒトの遺伝子を比べると、ヒトでは4倍に増えているものがたくさんあった。例えば、Hox13遺伝子。
全ゲノム重複
遺伝子が4倍になったのは脊椎動物だけ。最初はすべての遺伝子が4倍になったと考えられる。何かの理由で、両親の遺伝子をそのまま持った精子と卵子が出会ってゲノムが倍増した(全ゲノム重複)。これがなぜか2回起こった。
全ゲノム重複は、植物でも6500万年前に一度起こっている。
ヒトでは、全ゲノム重複で重複した遺伝子のうち、残っているのは30パーセント。残りは、消えたか変異した。
アフリカツメガエルは、ネッタイツメガエルに対して全ゲノム重複している(5000万年前)。
和田洋
カメラ眼と全ゲノム重複が関係している。重複したEPH遺伝子を使って、網膜上に座標系が作られている。
大野乾(おおのすすむ)
全ゲノム重複の考え方の先駆的提唱者。