ダーリンは外国人、ダーリンは外国人2、ダーリンは外国人 with BABY、ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し

小栗左多里 著
メディアファクトリー
刊行(ダーリンは外国人):2002/12/28、刷:2004/06/30(第 24 刷)
刊行(ダーリンは外国人2):2004/03/30(初版第1刷)
刊行(ダーリンは外国人 with BABY):2008/03/14(初版第1刷)
刊行(ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し):2014/07/18(初版第1刷)
初出(ダーリンは外国人 with BABY):『赤すぐ』2006/10・11月号~2007/08・09月号、『web コミックエッセイ劇場』2007/05~2008/01
初出(ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し):NHK BS-1『ダーリンは外国人 ベルリン生活はじめました』(2013/04/15〜放送)、『別ダ 2013年コミックエッセイ感謝祭』(2013/12/06『ダ・ヴィンチ』付録)、『web コミックエッセイ劇場』2014/05/21~06
T から借りた
読了:2015/02/05(with BABY まで),02/22(ベルリンにお引越し)
著者と外国人(父親がハンガリー人、母親がイタリア人で、アメリカ育ち)パートナーであるトニーとの同居生活を面白おかしく描いた漫画。 文化・民族の違いの問題と男女差の問題と両方いろいろ描いてある。ウチでも似たような問題があるので、男女差の部分もけっこう大きいと思う。 文化か民族の違いといえば(もちろん個人差もあるけど)、リアクションが大きいということが書いてある。 トニーさんは、ホラー映画で、文字通り飛び上がって驚くのだそうな (1巻 p.17)。 日本人はどちらかといえば、全体的にテンションが低いので、大袈裟な人もいるけど飛び上がるまではなかなかいかないと思う。 相手に干渉しすぎないのがうまくいくコツ (1巻 p.146) というのは、どこの夫婦でも同じことだろうと思う。

『with BABY』は子育て体験記。御子息のトニーニョが0歳の時の記録である。どこの家でも似たようなことが起こると言えば起こるのだが、 このご家族の場合は、0歳児を連れて海外に行っているのが驚き。父親は息子をトライリンガルにしたいらしい。どうなるか興味津々。

『ベルリンにお引越し』は、一家揃ってベルリンに引越した体験記。 ベルリンで感じられることは、ヨーロッパ全体に共通すると思えることもあれば、ドイツ独特なこともあるようだ。 ドイツには賃貸を扱う不動産屋というのがあまりないらしく、アパートを探そうとすると、新聞やネットの広告を見て、 直接大家さんと交渉するものらしい。それでドイツでは外国人が賃貸を探すのにはいろいろ苦労があるもののようである。 不動産屋はイギリスには普通にあったような気がする。

『with BABY』の主役だったトニーニョはすでに小学校1年生になり、日本語・英語・ドイツ語のトライリンガルへの道を歩き出している。

ところで、『ベルリンにお引越し』p.54 で、台所のシンクがだいたい日本より小さくて、それが食器洗浄機が普及しているせいかもと書いてあるところがある。確かにヨーロッパのシンクは小さいのだが、私が思うに、それは日本のように洗い桶を使わず、シンク全体に水を張って(つまりシンク全体を洗い桶にして)お皿を洗うせいではなかろうか。