著者の佐々木氏は人気があるようで、仏教関係でこの番組に3度目の登場である。たしかに、現代的なものの見方に合うように語ってくれるので、わかりやすい。
今回の「涅槃経」では、出家修行者集団であるサンガのしくみがポイントであった。こういう特殊な集団を長続きさせるための知恵が書かれている。 放送では、著者が、現代では出家修行者集団は科学研究者集団に対応すると言っていて、なるほどと思った。 一般人からお布施(税金)をいただいて、その対価として現実的なご利益(役に立つ知識や産物)とか ありがたいお話(自然界の仕組みの理解)とかを生み出しているわけで、確かに対応している。
中村元がこの経典に関して NHK 番組で語ったものが YouTube にある。それについても以下にメモする。