正史『三国志』の解説。混沌とした時代の解説なので、盛りだくさんでぎゅうぎゅう詰め込んだという感じになっていた。 放送では、著者の熱い語りから、著者が『三国志』を心底好きであるのがよくわかって面白かった。
「三国志」の子ども版を子どものころ読んだ覚えがある。蜀を中心に書かれていたから、おそらく『三国志演義』に基づくものだろう。 その蜀が三国の中では一番不利そうな内陸にあって一番先に滅亡するのが不思議だったのだが、第1回のテキストの解説でその謎が解けた。 陳寿が蜀の出身だったので、蜀を大事にする書き方をしていて、それが蜀を漢の正統な後継者とする考えを生み、 それが『三国志演義』に引き継がれたのだそうな。