名探偵コナン 新一・平次特集

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
掲載時期2019/08/22--09/12(公式アプリ)
入手名探偵コナン公式アプリ
読了2019/09/12

スマホアプリ「名探偵コナン」で毎日一話ずつ「新一・平次特集」を出していた。 コナンが工藤新一に一時的に戻り、大阪の高校生探偵である服部平次も登場する回からピックアップしてある。

以下に、それらのメモを取ってみた。もちろん概要だけでは「名探偵コナン」の面白さはわからない。 「名探偵コナン」の魅力は、周辺で起こるコミカルなエピソードにもあるのだから。

事件のサマリー

事件名Files事件の概要トリック
10外交官殺人事件2 西の名探偵、3 二人の推理、4 東の名探偵…!?、5 東の名探偵現る!? 毛利探偵事務所に、突然服部平次が工藤新一を探してやってくる。風邪引きのコナンに平次は白乾児(パイカル)という中国酒を飲ませる。 そこへ、外交官の辻村勲の妻である辻村公江が息子の恋人の素行調査依頼にやってくる。息子は辻村貴善で、その恋人は桂木幸子。 毛利らが辻村の家に行ってみると、辻村勲が自室で毒殺されていた。部屋は密室だった。 コナンは気分が悪くなり倒れ、別室へ。その間、平次は密室の謎の推理を披露する。すなわち、鍵のかかった入り口ドアの隙間から 鍵を滑り込ませ、その鍵をテグスを使って被害者のズボンのポケットに入れてしまう仕掛けだ。被害者の父親の利光が犯人とされ、本人もそれを認める。 そこへ、工藤新一が突如出現し(コナンが白乾児のおかげで一時的に新一に戻った)、その推理を覆す。実は犯人は被害者の妻の公江で、予め被害者に睡眠薬を飲ませておき、 部屋に他の人々と一緒に入ったときに真っ先に駆け寄って毒針を刺したのだった。公江は、勲と結婚する前は、外交官の山城健二の 妻で、山城はかつて勲によって濡れ衣を着せられ、獄死していたのだった。公江は山城を陥れたのが勲であることを最近知ったのだった。 さらに、桂木幸子は、公江と山城の実の娘だった。 密室殺人(実は密室でないときに殺害)
26命がけの復活 [第3の選択/黒衣の騎士]1 迷える心、2 突然の侵入者、3 覆われた真実、4 命懸けの復活 蘭がコナンの正体に薄々感づいた。蘭に言おうかと服部平次に相談し、決心しかけたところで、灰原に止められる。 灰原がコナンに変装し、コナンは一時的に新一に戻ることにする。帝丹高校の学園祭で劇が行われる。 ヒロインを蘭が演じ、ヒーローの黒衣の騎士は新出先生が演じるはずだったのを新一が演じた。劇の最中、 観客の蒲田耕平が倒れる。青酸カリによる毒殺だった。蒲田は、病院の同僚であり、高校時代も演劇部で一緒だった 三谷陽太、鴻上舞衣、野田夢美とともに劇を観に来ていた。飲み物を売っていたのは、病院長の娘の蜷川彩子だった。 新一と平次が謎を解決。犯人は鴻上舞衣だった。飲み物の氷の中に青酸カリを仕込んでいたのだった。 動機は、蒲田がある患者の死期を故意に早めたことを知ったことによる義憤だった。 毒の隠し場所
50、51平次の思い出8 平次の思い出、9 雪女の計、10 謎のリフト、11 雪女の銀衣伝説、1 吹雪の中の復讐 3年前の思い出。平次と新一は中学生で、山形県にスキーに来ていた。当時、両者は互いのことを知らない。両者はは、それぞれ映画撮影の一行に会う。一行は、「雪女の計」というミステリー映画を撮影していた。その4年前、彼らは「雪女の怪」というホラー物を撮影しており、その最中、スタントマンの水上(みずかみ)二朗が雪女に魅入られて拳銃自殺したとされていた。「雪女の計」はその事件を扱ったものだった。「雪女の怪」のさらの3年前には「雪女の恋」というラブストーリーを撮影していた。さて、「雪女の計」の撮影中、今度は主演の箕輪奨平が、4年前の水上とちょうど同じようにして死ぬ。リフトの上で拳銃自殺したように見える。 工藤優作が新一にヒントを出し、服部平蔵が平次にヒントを出したので、新一も平次も真相とトリックにたどり着く。犯人はスタントマンの三俣耕介だった。三俣は箕輪の代わりにスキーを滑っており、その間箕輪を大きなバッグに入れていた。その状態のまま吹雪の中、リフトに乗って箕輪を殺害し、自分はリフトから降りていた。動機は、同じ手を使って水上を殺害した箕輪への復讐だった。箕輪は自分がスキーが上手くないことが暴露されるのを怖れて水上を殺していたのだった。 遠隔殺人(実際は近接殺人)
62殺人犯、工藤新一/新一の正体に蘭の涙5 憎悪の村、6 失われた記憶、7 工藤新一の殺人、8 死羅神様(しらがみさま)、9 止まらぬ涙、10 正体 東奥穂村の屋田誠人(おくだまこと)から、工藤新一の1年前の推理ミスについて話をしたいという 工藤新一宛の手紙が服部平次に届いた。そこで平次とコナンは行って見ることにした。 コナンは指定された山小屋に行く。すると、阿笠博士が風邪薬と間違えて飲ませたアポトキシン4869解毒薬が効き出し、 コナンは工藤新一に戻る。一方、湖で工藤新一そっくりの若い男(以下、カッコつきで「工藤新一」と書く)が発見される。 彼は自分の名前もわからなくなっていた。1年前の事件とは、日原(ひのはら)村長夫妻が死んだ事件で、 一見強盗殺人に見えるこの事件を、新一は無理心中と推理していた。ところが、日原村長が癌で自暴自棄になったという動機が 見当違いで、村長の腫瘍は良性のものだったことは本人も知っていたことがわかった。 翌朝、「工藤新一」が日原村長の家に血まみれで立っており、新聞記者の河内深里(みさと)がその前に刺されて横たわっていた。 平次らはとりあえず「工藤新一」を匿う。蘭は、森で伝説の死羅神様(しらがみさま)らしき人影を見て足を滑らせる。 蘭は、「死羅神様」の手当てを受ける。日原村長宅に再び集まった一行の前で真相が明らかになる。 「工藤新一」は屋田誠人が整形した姿だった。「工藤新一」は、実際河内深里を刺していた。理由は整形がバレたと思ったこと。 一方、新一が死羅神様の姿で現れる。1年前の事件は、やはり無理心中で正しかった。日原村長が、息子と思っていた大樹(だいき)が 自分と血のつながりがないことを知ったために起こしたものだった。大樹を傷つけないために、強盗殺人を装ったのだった。 ハンマー投げの選手だった村長は、凶器をハンマー投げの要領で湖に捨てていた。 整形により瓜二つ、凶器探し
62、63本当に聞きたいコト11 ホントに聞きたいコト、1 オレの推理、2 推理の答え 前の事件の直後、灰原の機転でコナンは再びアポトキシン4869解毒剤を投与され、新一の姿になる。 小五郎の運転で高速道路を東京に帰っていると、おかしな動きをする車があり、無理やり車をぶつけて止めると、運転者が絞殺されていた。 殺されていたのは、元走り屋の古城郡平(ふるきぐんぺい)だった。 平次と新一は、早速容疑者を3人に絞り込んだ。被害者と同じ頃同じインターチェンジから入った車ということで、 その3人になった。犯人は、そのうち郡平の元彼女の溝端理子だった。パワーウインドウに釣り糸を掛け、 それを開けさせることで、首が絞まるようにしたのだった。動機は、理子の次の彼氏である下鳥章を無茶なカーバトルで 死なせたことだった。しかし、新一は、郡平は釣り糸に気付いていたはずで自ら死を選んだのだと言う。 密室(自動車の中)殺人