プリニウス 1~5巻

著者ヤマザキマリ、とり・みき
シリーズBUNCH COMICS 45 PREMIUM
発行所新潮社
刊行[第1巻] 2014/07/15、刷:2015/03/10(第5刷)、[第2巻] 2015/02/15(初版)、[第3巻] 2015/09/15(初版)、 [第4巻] 2016/06/15(初版)、[第5巻] 2017/02/15(初版)
初出『新潮45』2014/01--07(第1巻)、2014/08--2015/02(第2巻)、2015/03--09(第3巻)、 2015/10,12--2016/05(第4巻)、2015/06--08,10--12,2017/01(第5巻)
入手T から借りた
読了2017/06/10(第1巻)、2017/07/14(第2巻)、2019/11/14(第3巻)、2019/11/19(第4巻)、2019/11/26(第5巻)、

プリニウス 完全ガイド

著者ヤマザキマリ、とり・みき
編集「新潮45」編集部
シリーズBUNCH COMICS 45 PREMIUM
発行所新潮社
刊行2016/06/15(初版)
入手福岡百地浜の福岡金文堂博物館店で購入
読了2019/11/29

プリニウスは「プリニー式噴火」に名前を残しているので、興味を持って読んでいる。漫画は、2017 年に読み始めたが、 個人的にいろいろなことがあったために読むのが中断して、2019 年にまた読み始めた。 2017 年には、福岡市博物館で「世界遺産 ポンペイの壁画展」があり、 『プリニウス 完全ガイド』はそのときの記念に買ったものである。 もちろん、79 年にポンペイを壊滅させたのが、ヴェスヴィオ(ウェスウィウス)山の噴火による火砕流で、 そのときプリニウスはスタビアエ(スタビア)で調査をしていて亡くなったというつながりである。 『プリニウス 完全ガイド』は、漫画第 4 巻と同時に出版されており、漫画を第 5 巻まで読み終わったところで、読んでみた。 そんなタイミングで読んで、ちょうど良い感じだった。

『プリニウス』の主要登場人物は、プリニウス、エウクレス、フェリクスの3人である。後の二人はフィクションであろう。 プリニウスは博覧強記でものごとに動じない大人物、エウクレスは純粋で真面目で世間知らずの若者、 フェリクスは庶民的だが武術に優れたおじさん、と対照的な3人がいろいろな事件に巻き込まれる様子が描かれる。 漫画の主題はその中で起こる事件もさることながら、古代ローマと『博物誌』の世界を視覚的に出現させることにもあるそうだ。 そこで、背景はかなり丁寧に描きこまれ、著者は、それをじっくり見てほしいそうである(『ガイド』pp.66-68)。さらに、 『博物誌』の世界を反映して、珍しい動物や本当はいなかっただろうと思われる怪物が出てきたり、地震や火山噴火などの自然現象も 豊富に描かれている。

『プリニウス』は、ヤマザキマリととり・みきの合作である。漫画の合作は、名前を出さずに手伝う程度なら全く珍しいことではないらしいのだが (『ガイド』pp.142-143)、この漫画は名前を出しての合作。名前を出しているがゆえに、他のアシスタントにさらに手伝いを頼むこともやりづらくなって、 かえって大変になってしまったそうである(『ガイド』pp.149-143)。合作のやり方は、基本的には、ヤマザキが人物を、とりが背景を描き、 それをとりがフォトショップで合成して特殊効果を加えるとのことだ(『ガイド』pp.143,153-157)。

漫画は、紀元60年頃から始まって、第 5 巻は 62 年までである。プリニウス自身がどういう人だったかは、姿形を含めて ほとんどわかっていないらしく(『ガイド』p.70)、物語は基本的にはフィクションである。 姿形は『博物誌』のイメージなどから著者が考えたもののようだ。 何にでも興味を持つ博物学者ということで、大きな人をイメージして、堂々たる体躯のプリニウスにしたということだ。 とはいえ、背景となる風景や宮廷の歴史などは、きちんと調べて、できるだけ本物らしく描くようにしてあって、 『ガイド』で登場するローマ時代専門家の青柳正規や本村凌二も出来栄えを高く評価している。 ただ、考証あるあるとして、青柳は、古代ローマには糸杉はなかったのだと指摘している(『ガイド』pp.124-126)。 とりは、それを知らず、糸杉を漫画の中に描いてしまったと告白している。ローマ松と糸杉が古代ローマっぽいと思ったのだそうだ。 しかし、糸杉がイタリアに入ってきたのは、早くても8世紀だとのこと。

漫画は人から数巻ずつ借りて読んでいるので、あらすじと登場人物をまとめておかないと筋が追えなくなる。 ということで、あらすじと登場人物をまとめておく。

あらすじ

1. ウェスウィウス
ウェスウィウスが噴火する中、プリニウスはポンポニアヌスの別荘で風呂に入る。
2. マグナ・グラエキア
エウクレスが 18 歳の時、エトナ山の噴火で被災。エウクレスはプリニウスと出会って筆記係の一人になる。
3. ネロ
ネロは、プリニウスが招待に応じないことに不満を持っている。
シキリアでは、プリニウスがフェリクスとエウクレスを伴いエトナ山の調査をしている。
フェリクスは風邪を引いている。プリニウスは喘息で咳をしている。
4. カティア
シキリアの魚市場で、ローマに戻れとのネロの命令を知る。
浜に半魚人の怪物が現れる。見たのは小さな男の子。
5. ローマ
ネロは母親の亡霊を見て目が覚める。
プリニウス一行は、ローマに向かう途中地震に遭う。プリニウスは、地震は風によって起きると述べる。
6. プテオリ
プリニウス一行は津波に遭遇する。高台に逃げて難を逃れる。
プリニウス一行はプテオリで温泉に入る。コンクリートで作られていて、地震でもびくともしない。
7. パラティヌス
ポッパエアがネロに婚礼を迫る。
プリニウス一行は、ローマのすぐ手前で一時休息してからローマに入る。ローマではエウクレスがカバンを盗まれる。
プリニウスはネロに会う。
8. チェトラ
エウクレスがプリニウスの屋敷を案内される。書斎では、アルテミオスが「ゲルマニア戦記」の清書をしている。
エウクレスはその後お遣いに出る。
プリニウスは、ネロによるチェトラの演奏会に出席。
9. フェリクス
プリニウスがネロの演奏中に大あくびをしたので、ネロは激怒。
プリニウスはネロにシキリアの話をする。ネロは今後もそのような話を聞かせてくれるようにプリニウスに頼む。
トラステヴェレの街で、エウクレスはプリニウスとフェリクスを迎える。フェリクスは悪漢にからまれた老水道技師とその孫娘を助ける。
10. トラステヴェレ
プリニウス一行は老水道技師とその孫娘から水道の状況について話を聞く。
プリニウスが喘息の発作を起こしたので、エウクレスはルパナル(娼館)にシレノス医師を呼びにゆく。
11. ゲルマニア
プリニウスは、シレノスに医者は信用できないと言う。二人はゲルマニア遠征以来の長い付き合いである。
翌朝、エウクレスは街にお遣いにでかける。
12. プラウティナ
エウクレスは、街で娼婦プラウティナに会い、自由にしてやりたいと思う。
ネロは、アルメニア戦線での判断を求められるが、ネロには興味が無い。
ポッパエアは贅沢に着飾っている。
ネロは、お忍びで街に出かけて、街のうわさを聞く。
13. インスラ
フェリクスは今よりも広いアパートを探している。そこにプリニウスがやってきて、自分の別邸を使ってよいと言う。
エウクレスがルパナルに行こうとしているところに、フェリクスとプリニウスがやってくる。
14. ポッパエア
エウクレスがルパナルに行ってみると、プラウティナは陵辱されていた。ネロによるものだったらしい。
ポッパエアはロバの乳の風呂に入っている。そこにネロが帰ってくる。ポッパエアはネロに妊娠したことを告げる。
15. ガイア
エウクレスが寝坊して、起きてくると、猫のガイアがうろうろしている。ガイアは、アルテミオスの仕事の邪魔をしてみたり、虫が入っているビンを落として割ったり、勝手放題である。
プリニウスは、セネカとともに庭にいる。プリニウスは療養のためローマを離れたいとセネカに言う。
プリニウスは、風呂でエウクレスにエピクロスを読ませている。
16. ウニコルヌス
エウクレスは、街でウニコルヌス(一角獣)の噂を聞いてくる。
プリニウスによれば、ウニコルヌスは処女にしか従わないという。
プリニウスの妹夫妻が生まれたばかりの赤ちゃんを連れてコムムからやってくる。
プリニウスはエウクレスに、人間の赤ちゃんの弱さ、人間の知性と辛さについて、他の動物と比較して説明する。
エウクレスは、娼館にプラウティナを探しに行く。プラウティナはいなかった。しかし、エウクレスはプラウティナが一角獣を手なづけている幻影を見る。 エウクレスは傷だらけで倒れている。
17. ブッルス
エウクレスはプリニウスの館で目を覚ますが、何があったか覚えていない。
ネロは、吐きながら美食をしている。ポッパエアは、息子が誕生したら盛大に祝うつもりでいる。 ブッルスは、ネロとポッパエアの前でローマの財政が逼迫していて、盛大な祭りなどできないと言う。
セネカがプリニウスと話をしている。ブッルスがやってきて、セネカに宮殿に戻って欲しいと言う。 セネカは、それはできないと断る。セネカは、ネロが何をするか分からないから、プリニウスにローマを離れろと言う。
18. アンナ
ルキウスが、プリニウスとともに広場に来ている。象がいた。プリニウスは、象は賢い動物だと言う。
ルキウスは、息子の家庭教師となる女性を探している。奴隷市場に行くが、適当そうな人物はいない。 プリニウスは、ふと代筆業の女性に目を留める。アンナといった。教養があることがわかるので、早速家庭教師とした。
エウクレスは、キリスト教会に来ている。プラウティナもいた。
プリニウスは、翌日にローマを離れようとする。しかし、エウクレスは、同行できないとプリニウスに言う。
19. アッピア
プリニウスとフェリクスは、ローマを離れて街道を進んでいる。
エウクレスと猫のガイアはローマに留まっている。知識の重要性がわからなくなっているエウクレスにアンナが諭す。
娼館が火事になっている。エウクレスが行ってみると、放火されたらしい。プラウティナはそこにはいなかったらしい。
エウクレスはシレノスと会話し、喘息の薬を持ってプリニウスを追いかけることにする。
エウクレスと猫のガイアは、プリニウスとフェリクスに追いつく。
20. カンパニア
プリニウス一行がカンパニアのヘルクラネウム(今のエルコラーノ)の街まで来ると、大きな蛸が水揚げされていた。
ヘルクラネウムでは水道の水が無くなっていた。皆、井戸水でしのいでいるという。
ウェスウィウスの山裾で温泉が湧いているというので、プリニウス一行は行って温泉に入った。
夕刻、月の姿が尋常ではなかった。
21. セリヌム
羊がたくさん死んでいる。有毒火山ガスのせいのようだった。
プリニウス一行の前に山賊が現れるが、フェリクスが退治する。
ポンペイでも水道の水が無くなっていた。「9. フェリクス」で会った老水道技師の孫娘ミラベラが水道技師として来ていたが、原因は水源まで遡らないとわからないと言う。
22. ポンペイ
プリニウス一行は、ポンペイで地震に遭遇する。ミラベラの助手は瓦礫の下敷きになって死ぬ。エウクレスは肩に怪我をして、手の感覚がなくなる。
アトレオ医師も瓦礫の下から救出される。フェリクスが医師のために医療器具をある程度瓦礫の中から取ってきてやるが、余震で危うく瓦礫の下敷きになりそうになる。
プリニウス一行とミラベラが水道を見に行くと水が溢れ出していた。
23. ポッツォラーナ
水道の上流を見に行っていた技師マシウスの死体が水道に浮かんでいた。
街は瓦礫の山だったが、宿屋はほとんど無傷だった。コンクリートと丈夫なレンガの組み方のおかげで耐震性が高かったらしい。
街が混乱しているので、ミラベラは夜に出発してローマに戻ることにする。プリニウスは、セネカ宛の手紙を託す。
毛織物業者が宿屋を買収しようとしている。
24. レムレース
毛織物業者が悪徳で翌朝何をされるか分からないと察知したプリニウス一行は、夜こっそりと宿を発ってスタビアに向かう。
途中、フェリクスは地震で死んだ人々の幽霊を見るが、プリニウスは全く信じない。
25. ディオニソス
ブッルスはポッパニアにあなたは民衆に嫌われているとはっきり言う。怒ったポッパエアは、ブッルスを密かに毒殺させる。
プリニウスは、スタビアのポンポニアヌスの別荘で古文書を漁り、ウェスウィウスが活火山であることを知る。
26.オクタウィア
オクタウィアが殺害され、首がネロの許に届く。ポッパエアがそれを検分する。
ブッルスの後任はティゲリヌスとなる。ティゲリヌスはポッパエアに媚を売る。
セネカはプリニウスに手紙の返事を書く。ブッルスが暗殺されたこと、オクタウィアが死んだことなどを伝える。受け取ったプリニウスは、世の腐敗を嘆く。
フェリクスは港で魚介料理を食べる。後ろでキリスト教の説教が聞こえる。
27.キリスト
キリスト教の布教をしているユダヤ人とそれに反対するユダヤ人が喧嘩になる。フェリクスが仲裁に入る。
ネロは馬車に熱中。その間、ポッパエアはティゲリヌスと親密に話をしている。
ユダヤ商人がポッパエアにゴマすりをしている。すると、ポッパエアのベッドの下から呪いの人形が見つかる。 ポッパエアは仕返しがしたいと言ったので、商人はポッパエアを祈祷師のところに連れて行く。
28.マレフィカ
祈祷師は、呪いを解くのは難しいと言う。祈祷師はポッパエアに人形を渡し、家の周りのどこかに埋めるように言う。その人形を見つけた者が呪いをかけた者だと言う。
プリニウスは、フェリクスとエウクレスに迷信について語る。それは人間の無力さと臆病の現れだと言う。
ラルキウスが、プリニウスに会いにやって来る。
29.ラルキウス
ラルキウスは、プリニウス一行に世界各地の旅の話をする。プリニウスもそれを聞いて旅に出る決心をする。
プリニウス一行は、ポンペイでラルキウスと別れを告げる。プリニウス一行は、ポンペイにミラベラが来ているらしいと聞いて、会いに行く。
30.アッセリーナ
ミラベラは浴場の再建に当たっていた。本格的な再建をしようとしていた彼女は、応急処置でよいというフスクスと口論になっていた。 フスクスは選挙の人気取りのために修復を急いでいた。そこに現れたフェリクスがフスクスを殴り倒す。
さらに、アッセリーナが現れる。彼女は浴場を建てた人の娘で、自分で費用を出すから本格的な再建をしてくれとミラベラに言う。 フスクスも彼女によって追い払われる。アッセリーナは、ネアポリスからレプキスに行く船に乗ってもらってもよいとプリニウス一行に言う。
31.ウミウサギ
プリニウス一行は、ネアポリスの港で猛毒のウミウサギ(アメフラシのことらしい)に出会う。
プリニウス一行は船に乗せてもらう。フェリクスは船酔いに弱いことが分かる。夜、凶兆の炎が現れる。
32.マーレ・ノストルム
ポッパエアは悪夢にうなされ寝室から外へ出る。
プリニウス一行の乗った船が嵐に遭う。エウクレスは頭をぶつけて失神。船に別の小さめの船がぶつかってくる。
33.ピーラータ
ぶつかってきた船は、海賊に襲われていて、乗組員は皆死んでいるようだった。
いざこざがあって、フェリクスが力を発揮する。
ぶつかってきた船には一人生き残りがいた。カラス使いの子供だった。彼は海に詳しかった。
34.アエオリア
船はアエオリア(エオリア諸島)のストラボネ(ストロンボリ島)に寄港する。
フェリクスとロバを港に待たせて、プリニウスとエウクレスは山を見に行く。すると船が黙って出港してしまって、プリニウス一行は置いてけぼりを食らう。
カラス使いの子供は、船から逃げ出してロバのところに来る。動物がただならぬ気配を示すので、子供とフェリクスは洞窟に入る。すると、火山が噴火する。
35.ストラボネ
プリニウスは火山の噴火に感激する。エウクレスは逃げようとするが、プリニウスは見ていたいと言う。
カラス使いの子供は、カラスのフテラを使ってプリニウスとエウクレスを探させる。フテラは二人の無事を子供に伝える。
プリニウスは火口に近づいて噴火に感動する。

登場人物メモ

名前説明登場箇所
ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(大プリニウス)A.D.23--79。教養人。『博物誌』の著者。シキリア属州総督代行。 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,13,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25, 26,28,29,30,31,32,33,34,35
エウクレスギリシャ系。プリニウスの口頭記述係。 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25, 26,27,28,29,30,31,32,33,34,35
フェリクスシキリア総督代行プリニウスの部下。頭のてっぺんが禿げている。 2,3,4,5,6,7,9,10,13,14,18,19,20,21,22,23,24,25, 26,27,28,29,30,31,32,33,34,35
ポンポニアヌスプリニウスの友達。スタビアに別荘を持っている。1,25,26,29
アドニアエウクレスの女友達。エトナの噴火でナクソスに移住。2
ネロ・クラウディウス・カエサルローマ皇帝。頬髯、顎鬚をたくわえている。最初、オクタウィアと結婚したが離縁し、ポッパエアを娶る。3,5,7,8,9,12,14,17,25,26,27
ウェスパシアヌスネロの臣下。プリニウスの友達。3
ポッパエアネロの妃。最初の夫はクリスピヌスという騎士階級の男だが、失脚。その後、ネロの親友オトと再婚するが、 やがてネロが心を奪われるようになり、ネロの愛人になる。5,7,12,14,17,25,26,27,28,32
アルテミオスプリニウスの書記。8,15
ガイアプリニウスの飼い猫。8,15,19,24,25,27,29,31,33,34
ミラベラ老水道技師の孫娘で自身も水道技師。9,10,21,22,23
シレノスローマの名医。プリニウスの旧友。10,11,14,17,19
プラウティナ若く美しい唖の娼婦。ブリタニア生まれ。10,11,12,14,18
セネカかつてのネロの相談役。15,17,26
マルケラプリニウスの妹。16,17
ルキウスマルケラの夫。16,17,18
ガイウス(小プリニウス)マルケラ・ルキウス夫妻の子。したがって、プリニウスの甥。生まれたばかり。16
ブッルスネロの親衛隊長官。直截な物言いでポッパエアに嫌われて暗殺される。17,25
アンナプリニウスの甥のガイウスの家庭教師。アテナイ出身の未亡人。リュケイオンの教師の娘。ラテン語、グラエキア語、ヘブライ語ができる。18,19
ガイウス水道技師ミラベラの助手。21,22
アトレオポンペイの医師。22
マシウス水道技師。23
イタルスミラベラを護衛してローマに向かう。23
ティゲリヌスネロの親衛隊長官。ブッルスの後任。26
ラルキウス風来坊。もともとポンペイのワイン商の息子だが、世界各地を旅している。28,29
フスクスポンペイの二人委員(行政トップ)候補。アメリカのトランプ大統領のような容貌で描かれている。30
アッセリーナ・エウマキアポンペイで羊毛業を営む女性実業家。30
カラス使いの子供フテラというカラスを飼っている。海のことに詳しい。33,34,35
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