名探偵コナン 59～61 巻

• 茂庭巽：被害者
• 玉井邦男：釣りの帰りの時間つぶしにカラオケボックスに来た客
• 本間恭太：カラオケの練習に来ていた客
• 有元懇治：ジムの帰りに彼女とカラオケボックスに来ていた客

本堂瑛祐が病気から復帰したので、蘭と園子は瑛祐を誘い、コナンと灰原も連れてカラオケに行く。 見知らぬ男が尾（つ）けてきていることにコナンと灰原は気づく。

カラオケも終わりに近づき、瑛祐がトイレに立つ。戻ってきた瑛祐は青い顔をしている。皆が帰りかけると、店員の叫び声がする。 そこへ行ってみると、男が撲殺されていた。さっき尾けてきていた男だった。

被害者のカメラの写真を現像してみると、園子の写真ばかりだった。コナンは、眠りの園子推理ショーで犯人を暴く。 犯人は本間、凶器はたくさんの10円球を靴下に入れたものだった。被害者の茂庭は、１年前、本間の息子を誘拐して殺していた。 しかし、証拠不十分で不起訴になっていたので、本間が殺したのだった。園子は次の誘拐の標的だったのだろう。

事件のあと、瑛祐とコナンは二人きりになる。瑛祐はこれからアメリカに行って、ゆくゆくはCIAに入りたいのだという。 さらに、瑛祐はコナンが工藤新一だということに気づいていた。

• 杉浦開人：帝丹小学校１年Ａ組の小学生
• 細井竜平：大工、木馬荘の住人
• 沖谷昴：大学院生、木馬荘の住人
• 真壁吟也：フリーター、木馬荘の住人

黒の組織の探り屋「バーボン」が活動を始めたことを FBI とコナンが知る。

１年Ａ組の杉浦開人君から少年探偵団に依頼がある。 父親が経営しているアパート木馬荘に夜な夜な怪しげな行動をしている人がいるから調べてほしいとのこと。

翌日、少年探偵団が木馬荘に行ってみると、火事で焼失していた。３人の住人は、夜中に火事があったときには 外出していて、朝帰ってきたとのこと。

焼け跡から見つかった開人君の日記では、住人は、赤、黄、白の色で示されており、そのうち黄色い人が犯人らしかった。 が、それは細井、沖矢、真壁のうちの誰なのか？ヒントは、開人君がミニカー好きだということと、 開人君はコナンのことをクロシロ君と呼んでいたことだ。 正解は、赤は消防車で、植物に水やりをしている沖矢のこと、 白は救急車で、絆創膏をいつも持っている細井のこと、黄色は建設機械車で、よく庭を掘り返している真壁のこと、 クロシロはパトカーで、探偵の江戸川のことというわけだった。

というわけで、犯人は真壁。デイトレードで儲けた金を庭に埋めているのを、大家にとがめられ、 彼を突き飛ばして放火したのだった。

住む場所がなくなった沖矢は、工藤新一の家に居候することになった。

• 宅配便の男
• バイク便の女
• ピザデリバリーの男

髪の長い女性を殴り倒すハンマー男が出没しているという。 佐藤刑事、高木刑事、千葉刑事が犯人のアパートと見られる場所のまわりで見張っている。 そこに蘭、園子、コナンが通りかかる。そのアパートに配達人が３人やってきた。 来た順番に、宅配便の男、バイク便の女、ピザデリバリーの男だ。

人の出入りのために見張りの隙ができたときに犯人に逃げられたことを心配した佐藤刑事がアパートに踏み込んでみると、 男が殴られて倒れていた。そんなことになっているとも知らない千葉刑事は３人を帰してしまった。 アパートの部屋を調べてみると、浴室がきれいすぎるなど不審な点があった。

コナンが、眠りの園子の推理ショーで謎を解く。犯人はバイク便の女で、彼女こそが「ハンマー男」だった。 部屋で殴られていた男は、本物のバイク便の配達人で、犯人の女は彼を殴り倒して服を奪い、すり替わったのだった。 浴室がきれいだったのは、自分の痕跡を消すためだった。

犯人は近くの公園で着替えるはずだとのコナンの推理に基づいて、白鳥警部が犯人を捕える。 殴打犯行の動機は、自分を捨てて出て行った男への逆恨みだった。

• 染井彰吾：番組制作会社社長
• 久住（くずみ）舞子：番組制作会社社員
• 中目頼策：東都ＴＶプロデューサー

「毛利小五郎密着24時」というテレビ特番の企画を、制作会社の染井が毛利小五郎探偵事務所に持ち込んできた。 沖野ヨーコがナレーションをすると聞いた小五郎は二つ返事でＯＫ。

染井は、テレビ局の中目から、キックバックか久住をよこせと無理な注文をされていた。そうしなければ、 仕事から干すと言う。

後日、小五郎、蘭、コナンは、番組の打ち合わせのために中目のマンションに行く。染井とマンションの前で待ち合わせ、 マンションの部屋に行くが、中目が出て来ない。管理人から鍵を借りて中に入ってみると、中目が青酸カリ入りのコーヒーを 飲んで死んでいた。染井の言動に不審な点があることから、コナンは彼を犯人だと睨む。誰かがコーヒーカップや 椅子を動かした跡もあった。その一方、染井には、中目が死んだころ、離れた場所にあるドラッグストアにいたというアリバイもあった。

コナンが眠りの小五郎推理ショーで真実を明らかにした。中目を殺したのは、久住舞子だった。久住は、その後、 マンションから投身自殺。自殺の前に染井に電話をしていた。それを知った染井は、久住の遺体を車のトランクに隠してから、 犯行現場に真っ先に入ってコーヒーカップを動かしたりして不可能犯罪に見せかけたのだ。久住は、染井が中目に嫌がらせをされているのを 見かねて、中目を殺したのだった。

鈴木次郎吉は、大きな宝石「紫紅の爪（パープル・ネイル）」のついたミュールを手に入れて、またも怪盗キッドを捕まえようと躍起になっている。 今度の作戦は、銀座４丁目の歩行者天国の真ん中に展示して、周囲を巨大な網で囲むというもの。

果たして、怪盗キッドが登場してミュールを入手した。周囲をまとめて網で囲むまでは作戦通りに行った。 中森警部がキッドを捕まえようとすると、煙幕とともにキッドは消え、20秒足らずのうちにビルの屋上に姿を現した。 そして、ミュールの片方は模造品だから本物を明日また置いておいてくれと言い残して、ハンググライダーで飛び去る。

翌日、次郎吉と警察は網の中にもビル屋上にも誰も入れない体制で臨む。しかし、それではさすがに怪盗キッドは 入れないと見えて、マジックショーを中止するという。すると、見に来た群衆が我慢できなくなって網の中に入ってしまい、 ビル屋上にテレビ中継クルーも入れざるを得なくなる。前日と同様、怪盗キッドはミュールを手に入れた後、消える。 しかし、今度は行こうとしているビルの上にコナンが待ち構えていた。トリックは、屋上に取り付けられている 滑車に付けられたワイヤーの一方に仲間がつかまって飛び降り、その反対にキッドが上に上がるというものだった。 電光掲示板の文字の上昇に合わせて上がることで気づかれにくくしていた。コナンに気づかれた怪盗キッドは、 ビルの中ほどから、仲間とともにハンググライダーで飛び去った。宝石は目当てのものではなかったので、置いて行った。

• 周藤豪貴：ロールスロイスの男、焼死
• 銀林恵奈：周藤の婚約者

阿笠博士と少年探偵団がキャンプに向かう途中、車がガス欠で止まってしまう。 ロールスロイスがやってきたので、ガソリンスタンドまで乗せてくれないかと頼んでみたが、嘲りの言葉を残して行ってしまった。 しかたないので、電話を借りるために、山の上の豪華な別荘に行くことにする。と、別荘の方で爆発があった。 行ってみると、先ほどのロールスロイスが炎上していた。運転していた周藤豪貴は焼死。弓長警部がやってきて捜査する。 見たところ、ガレージの中で倒れていたポリタンクから出たガソリンにタバコの火が引火した事故のようだった。 しかし、コナンは、封が切ってあるタバコの箱がないことに気付き、殺人かもしれないと言う。 そして、銀林の不審な言動から、彼女が犯人だとにらんだ。

実際彼女が犯人だった。彼女は、周藤に静電気が起きやすい服を着せ、周藤が車のキーを差し込んだ時、 静電気の火花からガソリンに引火するようにしておいたのだった。動機は、銀林の父親が発作を起こした時、 周藤がそれを見捨てて、銀林の両親が死ぬ原因を作ったからだった。