名探偵コナン 67～69 巻

• 小林澄子：１年Ｂ組の担任の先生
• 隅田晶：殺害された質店の女主人
• 鍵谷菊奈：容疑者、フリーター
• 滝本両子：容疑者、小料理屋の女将
• 児玉柳介：容疑者、元高校球児でホスト

最近、白鳥警部は小林先生にしきりに電話をしている。

少年探偵団が花火に行くと小林先生に言う。大人がだれもついて行かないみたいだったので、小林先生が付き添いで行くことにする。 少年探偵団が急いで花火会場に向かうのに、小林先生が遅れてついて行っているとき、小林先生は建物の陰で何者かが人を殺すのを見てしまう。 小林先生の悲鳴をコナンが聞いて駆け戻る。

少年探偵団と小林先生が、警視庁で白鳥警部から事情聴取を受ける。殺害されたのは、隅田晶という質屋の女主人だった。 小林先生は女の声を聞いたことと、犯人がシルエットから見て女だったことを証言する。トイレに立った時に小耳にはさんだ会話から、 小林先生は、白鳥警部にとって自分は佐藤刑事の代わりだったのだと誤解する。そしてその後、小林先生は急に 白鳥警部に対して冷たくなる。

小林先生が残業していると、警察を名乗る者（実は犯人）から電話があり、音楽室で会うことになった。 音楽室で犯人が小林先生をバットで殴ろうとすると、相手は実は佐藤刑事で、反撃され捕まる。犯人は、児玉だった。 小林先生が見たシルエットは、腕で肩を抑えて走ったことと長髪とで女に見えただけだった。聞いた声は隅田のものだった。

小林先生は、ようやく昔小学生の時白鳥と会ったことを思い出し、二人は晴れて恋仲になる。

小林先生が見たものの正しい解釈

• 国分秋穂：依頼人
• 国分健彦：秋穂の夫、ミニカー好き
• 日野緑：交渉相手
• 日野成治：緑の息子

蘭が福引で静岡シーサイドホテルのペア宿泊券を当てたので、妃英理の誕生日に小五郎、英理、蘭、コナンで行くことにする。 英理はちょうど静岡の人の依頼を受けていたので、そこで会うことにする。

依頼人の国分秋穂が英理の部屋に酔って現れたので、英理は秋穂を寝かせて外で時間をつぶすことにする。 もともと依頼の内容は、日野成治が秋穂にストーカー行為をしていたので、成治の母親の緑と秋穂の間で示談交渉をするということであった。 この交渉は翌日に行われるはずだった。

毛利一家のディナーは、例によって小五郎夫婦の会話が険悪になり、英理は部屋に戻る。夜中に、蘭が小五郎、コナンを連れて、 小五郎を謝らせに英理の部屋に行くと、英理はシャワーを浴びているところだった。英理が扉を開けて部屋の中を振り返ると、 秋穂がベッドの横で死んでいた。撲殺だった。

不思議なのは、英理が部屋に戻った時は死体がなかったのに、シャワーを浴びている間に出てきたことだった。 その真相は、コナンが解き明かす。ベッドの脚をミニカーの上に乗せてベッドを動かしたのだ。 ということは、犯人は国分健彦。国分夫婦はお互いミニカー好きということで結婚したはずだったが、 実際は、秋穂は健彦の資産目当てで結婚したのだった。健彦は、秋穂のあからさまな金目当ての言葉に怒って、 秋穂を殺したのだった。

• 新海樹梨：レポーター
• 増井祥吾：カメラ担当
• 日住勲：音声担当

鈴木治郎吉が琥珀でできた麒麟の角というビッグジュエルを手に入れる。怪盗キッドがそれを 盗りに行くという予告状を出す。治郎吉は少年探偵団の力を借りて宝を守ると言う。

宝がある寺のお堂には中央に柱があり、四隅に台座がある。４つの台座の鍵を同時に回すと、 中央の柱から麒麟が姿を現す仕掛けになっている。仕掛けを作ったのは、絡繰師の三水吉右衛門である。

宝を守る作戦としては、少年探偵団の４人（元太、光彦、歩美、哀）が台座の鍵穴の前に立ち、 鍵は壁に打ち付ける。これで守れるはずだった。ところが、突然停電が起こり、コナンがスタンガンで気絶させられたかと思うと、 中央の柱が開いて麒麟の角がなくなっていた。

治郎吉が準備したセンサー網にひっかかっていないところからすると、キッドはまだお堂の中にいるはずだった。 しかし、少年探偵団が身体検査をしても、誰も麒麟の角を持っていなかった。

実は、柱を開ける方法に鍵を使わない手があった。春（青龍）夏（朱雀）秋（白虎）冬（玄武）の順に 台座を傾ければ良いのであった。怪盗キッドは中森警部に変装して、少年探偵団の４人に順に台座に体を預けさせたのだった。 麒麟の角はコナンのパーカーのフードの中にあった。怪盗キッドは、元太と機動隊員に変装して逃げる。 宝石は目当てのものではなかったので返却した。

• 益子士郎：浪人生
• 火野辰男：参拝客
• 猿川久巳：フリーター
• 水江申次：会社員

小五郎、蘭、園子、コナンが乱舞璃（らんぶり）神社の酉の市（二の酉）に行っている。 そこで園子がヒョットコの面をかぶった「トリ男」にバッグをひったくられる。

蘭、園子、コナンは次の酉の市（三の酉）にも行ってみる。すると、またトリ男が現れたという。 追ってくる人に投げつけたというデイバッグの中には園子のバッグも入っていた。 近くで男が刺されていた。周りの人はトリ男に刺されたのだと言っているが、 刺された男（益子）は「トリじゃない、サルだ」と言い、指で９を作って気を失った。

トリ男が入ったトイレから出てきた男が３人いた。火野、猿川、水江だ。しかし、 トリ男が投げたデイバックの中には一の酉、二の酉、三の酉で盗まれたものが入っていた一方、 彼ら３人のうち一の酉、二の酉、三の酉のすべてに来ることができる人はいない。

コナンは、サルと９が水江申次を指していることに気付いた。それは干支の９番目が壬申（みずのえさる）だからだ。 真相は、一の酉と二の酉のトリ男が益子で、三の酉のトリ男が水江ということだった。 益子は、水江からひったくったものに入ってた預金通帳をネタに水江をゆすっていたのだった。 それで、水江が益子を刺したのだった。蘭の活躍で水江は捕まった。

• 徳備六朗：画家、元小学校教師
• 沼山辰彦：11年前に溺死した小学生
• 荒岩一揮：辰彦の同級生
• 沼山伴蔵：辰彦の父親、旅館の主人
• 野平坊介：宿泊客

立里三可なる人物から、11年前にかけられた殺人の汚名を晴らしてほしいという依頼が小五郎に来る。 そこで、小五郎、蘭、コナンは群馬県の山奥に行く。途中、同じ旅館（光羅旅館）に行くという徳備なる男に車に一緒に乗せてほしいと頼まれる。 徳備は、途中昔の小学校の教え子（沼山辰彦）のお墓に立ち寄らせてほしいという。

同級生が作ったという河原の小さなお墓に行くと、同級生の一人の荒岩が来ていた。ちょうど辰彦の命日だった。 辰彦は川で溺死したという。そこへ、辰彦の父親の伴蔵が現れて、お墓を蹴飛ばし「早く忘れろ!!」と言う。

旅館に行ってみると、立里なる人はいない。辰彦が死んだのは河童の仕業だという噂があるという。 考えてみると、立里三可は「河童」の字を分解したものだ。

蘭が携帯電話を河原に落としたみたいだというので、夜になって探しに出かける。携帯はあったが、 蘭はそこで河童の影を見る。

翌朝、旅館の屋根裏で、伴蔵の遺体が発見される。傍らには息子の辰彦の遺品の靴があった。 汚い水で溺死させられたようだった。その水は、どうやら辰彦の遺体が浮いていた溜池の水のようだった。

犯人は徳備で、立里三可なる怪しげな人物名で小五郎に依頼を出したのも彼だった。彼は、カラーインクの瓶に 溜池の水を入れて運んでいた。動機は、辰彦が父親に河童の格好をさせられていたと思ったから。 でも、実は、辰彦は自ら進んで父親の旅館のために河童の格好をしていたのだった。それで溺死してしまったのだった。 一方、蘭が見た河童の影は、野平がマスクをしてサバイバルゲームの格好をしていたシルエットが、そう見えただけだった。