名探偵コナン 43～45 巻

• 鳥光裕：帝都実業高校のサウスポー、１か月前に事故死
• 鳥光行雄：裕の父親で、帝都実業高校の野球部顧問

平次、和葉、コナン、蘭、小五郎は、甲子園球場で高校野球を見ている。すると、謎の人物が平次とコナンの前に 置いていった携帯電話が鳴りだす。電話を取ってみると、暗号を３つ順に送るから、それらを解かなければ、 多くの人を道連れにして死ぬという。犯人は爆弾を爆発させようとしているらしいこともわかる。

暗号はそれぞれ 96[7]13、47[3]4、[ ]13、812[9]49（野球の試合が延長戦になったので、４つ目も出た）で、 球場の席の位置を表していた。コナンと平次は、それらを順々に当てて、犯人のいるところにたどりついた。

犯人は鳥光行雄だった。１か月前に息子を事故で無くし、気持ちが収まらなかったのだった。

• 鈴木治郎吉：鈴木財閥相談役、鈴木史郎のいとこ

鈴木治郎吉が、ビッグジュエル「大海の奇跡（ブルーワンダー）」を餌にして怪盗キッドを挑発する。 怪盗キッドはそれに応えて、まず前日に下見に来ると言う。

下見に来たキッドは、皆の前で空中散歩を披露した。翌日も、キッドは皆の前で空中散歩。 宝石は、治郎吉が博物館の裏口から脱出させた。

と見えたが、治郎吉はキッドが変装した姿だった。コナンが解き明かした真相は以下の通り。 下見の時のキッドは、ワイヤーをうまく使って宙に吊られていた。翌日の空中のキッドはただの人形。 当のキッドは治郎吉に変装して宝石を盗み出した。しかし、目当ての宝石ではなかったので、 キッドは宝石をコナンに返す。

• 保坂英彰：２年前に死んだ男子生徒
• 塚本数美：空手部前主将
• 瀬古国繁：卓球部
• 物部雅生：美術部

帝丹高校で最近幽霊騒動が起きているという。そこで、蘭、園子、コナン、新出先生でその謎を探ってみることにする。 怪談としては「嘆きの体育倉庫」「恨みの図書室」「呪いの階段」があった。 どうやら、この幽霊騒動は二年前に死んだ保坂英彰という生徒と関係があるらしい。

夕方、体育倉庫にあった保坂の机が中庭に出ていた。上には「我が恨み未だ消えず」と書かれた紙が乗っていた。 昼間の雨で周囲はぬかるんでいたにもかかわらず、周りに足跡が無かった。紙は濡れていなかった。

コナンは、眠りの推理女王園子の推理ショーで推理を披露した。机は雨が降っている最中に中庭に運ばれた。 足跡はその後の雨で消えた。一方、机は紐をつけた傘で覆っておいて、雨がやんでからその傘を紐で引っ張った。 それで、紙は濡れていなかった。一階からは木が邪魔して中庭は見えない。二、三階から見ると、 傘があるうちは中庭に人が佇んでいるように見えた。

犯人は瀬古だった。瀬古は、保坂がイジメられて殺されたと思っており、その犯人をあぶりだしたいと思って 幽霊騒動を起こしたのだった。しかし、保坂の死の真相を知っている物部と新出先生から、保坂は階段から落ちた 物部をかばって、物部と石膏像の下敷きになって死んだことを聞かされる。