名探偵コナン 21~24 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
初掲載2018/02/17--2018/03/17
入手アプリ「サンデーうぇぶり」
読了2020/08/28

スマホアプリ「サンデーうぇぶり」で漫画が毎日一話ずつ無料で読めることに気付いた。それで『名探偵コナン』の 昔のものを読むことにした。そのメモ。

事件のサマリー

事件名Files登場人物事件の概要 or 関連事項トリック
21空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件4 最初の挨拶、5 大空の密室、6 最後の切り札、7 胸に秘めて…
  • 鵜飼恒夫:会社員
  • 大鷹和洋:カメラマン
  • 天野つぐみ:カメラマン
  • 立川千鶴:カメラマン
  • 鷺沼昇:カメラマン
  • エドワード・クロウ:フリージャーナリスト

沖縄旅行に行く途中、蘭が新一と1年前にロサンゼルスに行ったときの飛行機の中の事件を思い出す。

飛行機のトイレで大鷹が殺されているのが見つかった。頚髄をアイスピックのようなもので刺されていた。 たまたま機内にいた目暮警部と新一が捜査に乗り出す。大鷹は、アメリカの有力上院議員のスキャンダル写真を アメリカの新聞社に売ろうとしていた。

目暮警部と部下の高木刑事が機内や近くにいた人の手荷物を調べるものの、凶器らしきものは無い。 奇妙な証言の食い違いがあった。鷺沼はずっと席を立っていないと言っているのに、鵜飼の証言によれば、 天野がスチュワーデスに薬を頼んでいるとき、隣で寝ていた大鷹の後ろの席に鷺沼がいなかったという。

新一は犯人が天野だと見破る。天野は、鷺沼に睡眠薬を飲ませ大鷹の格好をさせ、その隣に座ることにより、 自分のアリバイを作った。それが証言の不一致の原因だった。凶器は右胸の下着のワイヤーだった。 動機は、自分の兄が命を落とした火事が、大鷹が写真を撮るために放火したものだったことを知ったことだった。

下着の中の凶器、仲間を使ったアリバイ
21本庁の刑事恋物語8 桜田門の変!?、9 警部の推理、10 意外な敵(ライバル)
  • 高木渉:捜査一課刑事
  • 佐藤美和子:捜査一課強行犯三係の刑事
  • 白鳥任三郎:警部
  • 増尾桂造:東都銀行杯戸支店長
  • 増尾加代:桂造の妻

阿笠博士と少年探偵団は、青の古城事件の参考人として警視庁を訪れる。高木刑事が事情聴取をすることになる。 そこに佐藤刑事もやってくる。

そこへ、3日前に起きた銀行強盗事件に関する話をしにその銀行の支店長の増尾桂造がやってくる。 桂造が電話を借りて家に電話すると、話をしている最中、妻の加代の悲鳴がした。 佐藤、高木、桂造、コナンが増尾宅に行ってみると、加代が背中にナイフを刺されて死んでいた。 コナンは最初から桂造に疑いを抱く。

コナンは、加代がエアロバイクをこいでいるときに刺されたのだと推理した。そこへ白鳥警部が現れ、 犯人は3日前の銀行強盗犯だと推理する。しかし、コナンはその推理を否定。エアロバイクの後ろの本棚に ナイフがセットしてあって、それがエアロバイクをこぐと倒れてくるように仕掛けてあったのだと推理した。 桂造は、金遣いの荒い加代のために銀行強盗を友人と計画し、それが友人だと加代にバレたので、 口封じのために加代を殺したのだった。

ナイフを自動的に刺す仕掛け
21, 22結婚前夜の密室事件11 東京日和、1 おそろいや、2 証拠は…、3 かかった獲物
  • 重松明男:森園家執事
  • 片桐楓:森園菊人の婚約者
  • 桜庭祐司:森園家使用人
  • 森園百合江:森園家長女
  • 森園幹雄:森園家当主
  • 森園菊人:森園家長男

平次、和葉が東京にやってきて、小五郎、蘭、コナンと東京見物をしている。平次は、母親の同級生の息子の 結婚式に行くという用事もあるという。

明治神宮で、平次は森園家(平次の母親の同級生の嫁ぎ先)の執事の重松から声を掛けられる。 そして、皆、森園家で夕食を食べることになる。小五郎、蘭、コナンが森園家の屋敷から帰ろうとすと、 3階の窓ガラスが割れた。行ってみると、重松が死んでいた。部屋は密室だが、凶器が無いので自殺ではなかった。

平次とコナンは、部屋の向かいにある木の上で凶器を見つけた。そして、平次とコナンは真相に気付く。

平次は、桜庭が犯人だと皆に告げる。そこで、目暮警部は彼を連行する。

夜、使用人の寮で怪しげな振る舞いをする人影があった。平次が来て電気を点ける。菊人だった。 平次は菊人を罠にかけたのだった。菊人は桜庭の部屋に凶器を持ち込んで、桜庭に罪を着せようとしていた。 真犯人は菊人だった。コナンと平次は密室の謎も解いていた。菊人は部屋のカーテンの後ろに隠れていたのだった。 動機は、重松が結婚をやめさせようとしていたこと。重松は、楓と桜庭が相思相愛であることに気付いたのだった。

真犯人が隠れていた「密室」
22上野発北斗星3号4 北斗星、5 馬脚を露わす!?、6 to be continued...、7 終着駅
  • 浅間安治:乗客
  • 加越利則:宝石店店長
  • 出雲啓太郎:宝石店オーナー
  • 石鎚晃重:古糸市市長
  • 青葉徹:乗客
  • 明智文代:乗客
  • 出雲梓:啓太郎の妻
  • 西村:北海道警警部

小五郎、蘭、コナンは籏本夏江(3巻『豪華客船連続殺人事件』に登場)に北海道に招待されて「北斗星」に乗っている。 食堂車で宝石店の人々の話を聞いていると、先週強盗に入られてオーナーが追い払ったという。

青函トンネルで銃声が聞こえる。小五郎、蘭、コナンが部屋の外へ出てみると、浅間が走り去る。 彼は拳銃で窓を破って外に逃げたかのように見えた。コナンは、これが父の優作が昔書いた幻の小説に似ていることに気付いた。

撃たれたのは出雲啓太郎だった。そして、浅間の死体がトンネルで見つかった。浅間は、先週の強盗事件の犯人だった。 ただし、その事件では何も取らずに逃げたという。

一方、コナンは、サングラスの女性「明智文代」が、自分の母親の有希子だと気付く。 優作が、宝石店強盗事件が自分が昔書いた小説に近いことに気付き、殺人を防ごうと思って、有希子は北斗星3号、 優作は北斗星1号に乗った。しかし、どんなトリックだったのか、優作自身も忘れてしまったらしい。

コナンには犯人が分かったが、証拠がなかったので、有希子が犯人にカマをかけることにする。 そして、札幌駅で犯人が有希子を狙うのを待った。ところが、コナンが有希子を見失って、有希子は犯人の加越に突き飛ばされそうになる。 そこに優作が現れて、それを止める。出雲を射殺して逃げたふりをしたのは、加越の変装だった。 本当の浅間はその前に殺されており、窓の外に吊り下げられていた。小五郎が追いかけてきたとき、 死体が落ちるように仕組んでいた。優作が真相を説明している間に、コナンは加越の鞄を調べて、変装道具が入っていることを確認する。 動機は、昔、覚せい剤で死んだ強盗団仲間の女性の復讐だった。加越は、優作の説得に応じて自首する。

変装と仕掛けによって、すでに殺した人物に罪を着せる
23最後の上映殺人事件1 チネ・チッタ、2 鏡の中の真実、3 夢の場所
  • 井出敏行:大学生
  • 友里百合子:売店係
  • 村松昭雄:映画館主
  • 張田政次:不動産屋
  • 古橋稔:映画技師

少年探偵団が、皆でゴメラの三本立ての映画を見に行く。映画館は今日で閉館になるという。 それまで何度も不動産屋の張田がチンピラを雇って騒ぎを起こさせていたらしく、映画館では しょっちゅう喧嘩が起こるという噂になっており、客は数人しかいない。

上映中、画面におかしな影が映った。皆が振り返って後ろの映写室の方を見てみると、 張田の死体が縄で吊られて揺れていた。自殺とも思えないが、その場にいた人々の犯行も不可能に見えた。

犯人は古橋だった。映画館を愛する彼は、張田が客の入りを減らしているのが我慢できず、殺したのだった。 古橋は、張田が吊られたとき映写室にいるように見えたが、実際はその前に殺して吊っておいた後で、 鏡を用いたトリックで投影する窓を瞬時に変えることにより、吊ったとみられる時間をずらしたのだった。

鏡を使ったトリックで犯行推定時刻をずらす
23, 24本庁の刑事恋物語210 捜査開始!!、1 現場検証、2 カウントダウン
  • 東田:殺人事件の容疑者
  • 村西真美:殺害された女、東田の上司
  • 北川:村西と同じ会社の社員、死体の第一発見者

少年探偵団が廃ビルで劇の練習をしていると、佐藤刑事と高木刑事が容疑者を追ってその廃ビルで大捕物を繰り広げる。 その容疑者は、連行中に逃げだされたもので、結局、佐藤刑事が隣の美術館の建物のトイレで取り押さえる。 ところが、佐藤刑事は手錠の鍵を失くし、手錠がトイレの器具に絡まって動けなくなる。容疑者の東田は、 自分は無実で、長い間会っていなかった娘に明日会いに行かないといけないと涙ながらに訴える。 それが本当らしく思えたので、高木刑事と少年探偵団は、真相追及に乗り出す。

高木刑事と少年探偵団は、まず前の日東田が行っていたという居酒屋に行って話を聞き、次に村西と東田の部屋に行く。 それで真相が分かった。犯人は、東田の同僚の北村だった。北村は、村西を殺害した後、村西の部屋を東田の部屋に似せるように 家具などを動かした上で、東田を泥酔させ、村西の部屋を自分の部屋だと思い込ませて鍵を中からかけさせたのだった。 そのようにして、いかにも東田が村西を殺したように見せかけておいて、自分が第一発見者となったのだった。 動機は、村西にしつこく結婚を迫られていたこと。それで、ライバルだった東田に罪を着せて殺害したのだった。

佐藤刑事と東田がいた美術館の建物は、解体のため爆破されようとしていた。間一髪、コナンが爆破を止めた。

泥酔させた同僚に罪を着せる仕掛け