名探偵コナン 35~38 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
初掲載2018/07/17--2018/08/14
入手アプリ「サンデーうぇぶり」
読了2020/10/30

スマホアプリ「サンデーうぇぶり」で漫画が毎日一話ずつ無料で読めることに気付いた。それで『名探偵コナン』の 昔のものを読むことにした。そのメモ。

事件のサマリー

事件名Files登場人物事件の概要 or 関連事項トリック
35幽霊屋敷の真実5 幽霊屋敷の謎①、6 幽霊屋敷の謎②、7 幽霊屋敷の謎③
  • 音無芳一:アパート住人
  • 番町菊次:模型店勤務
  • 四谷岩尚:特撮マニア
  • 牡丹露彦:大学院生

新出先生の患者の音無のアパートにお化けが出るというので、小五郎、蘭、コナンが行ってみる。 お化け騒ぎで住人は音無、番町、四谷、牡丹の4人しかいなくなったとのこと。

アパートの前の公園では、4年前に田渕累という若い女性の焼死体が発見されていた。

夜になって、蘭はテレビに幽霊女が映っているのを見る。次に、小五郎がトイレで血に染まった水を見る。 そして、騒ぎを聞きつけた皆が、窓からのぞく不気味な影を見る。

お化けのトリック(右記)をしていたのは番町だった。番町は、田渕を焼殺した犯人の片割れで、 隣の工事中断中のビルにいる匿っている仲間を見つけられないようにアパート2階の住人を追い出そうとして、 お化け騒動を起こしたのだった。

お化けを出す
  • テレビの幽霊女は、アンテナ線を通じてビデオ画像を送ったもの
  • トイレの血に染まった水は、フェノールフタレインとアンモニアを混ぜたもの
  • 窓に映る影はフェロモンでオスの蛾を呼び寄せて作ったもの
35迷いの森の光彦8 消えた光彦①、9 消えた光彦②、10 消えた光彦③
  • 沼淵己一郎:連続殺人犯、No.54『浪花(浪速)の連続殺人事件』で出てきた。

最近、毎日曜日、光彦がラジオ体操に来ていない。今日は、どうやら遠くに行ったらしいということで、 少年探偵団と阿笠博士は、いろいろ聞きまわって、群馬県の山の中に来たことがわかって、探しに行く。 森の中には警察がいた。そこにいた山村刑事に聞いて見ると、連続殺人犯の沼淵己一郎が森の中に逃げているらしい。 コナンは、探偵バッジで危険を伝えようとするが、光彦は応答しない。

光彦を探していると、沼淵の姿が見えた。沼淵はまた逃げた。その逃げた方には光彦がいた。

光彦を探し続けると、沼淵が光彦を連れて現れた。光彦は、歩美と灰原を喜ばせようと思って、 蛍を捕まえに来ていたのだった。蛍を手の中に持っていたので、探偵バッジに応答できなかったのだ。 そして、沼淵も蛍に会いたかったのだ。

沼淵は、昔黒の組織にいたと灰原がコナンに教える。でも、沼淵は組織から逃げ出したのだった。

レモンの香り(昆虫忌避剤の香り)を手掛かりに光彦を探す
36悪意と聖者の行進5 悪意の中の行進、6 ビデオの中の証拠、7 爆弾犯の狙い
  • 郵便局強盗団

サッカーの東京スピリッツの優勝パレードの中、警察に犯行予告があったということで、 警察官が巡回している。

少年探偵団と阿笠博士も見物に来ている。雑踏の中、光彦のビデオカメラが何者かに盗まれる。

高木刑事が自分の車に戻ったところ、突然爆発が起こる。高木刑事はぎりぎり難を逃れた。 その後、杯戸町公園前の電話ボックスも爆破されたことから、東京スピリッツへの嫌がらせと見られた。

光彦が盗られたビデオカメラは中身を抜かれて捨てられていた。ところが、テープは取り換えたばかりだったので、 犯人が盗みたかったはずのテープは光彦が持っていた。そこで、何か重要なものが映っているのだろうと 何度も観てみたが、たいしたものは映っていなかった。コナンはポストに来るはずの郵便局の車が映っていなかったことが ポイントだと気付いた。つまり、爆弾は単に警察の注意をそらすためのもので、犯人の本当の狙いは郵便局職員を装って 郵便局強盗をすることだった。

コナンの推理のおかげで、郵便局強盗は待ち構えていた警察によって逮捕された。

ビデオカメラに映っていなかったものが鍵
37見えない容疑者2 小五郎の選択①、3 小五郎の選択②、4 小五郎の選択③
  • 風見良輝:探偵役
  • 波原霞:娘役
  • 南雲暁:執事役
  • 南雲伸晴:娘の夫役、暁の息子
  • 雨城瑠璃:女主人役、小五郎の中学の同級生

小五郎がミステリードラマの前説に呼ばれて、ドラマ撮影現場に来ている。 主役の風見が周囲に悪態をついている。

休憩時間に皆が外で雪を見ていると、雨城の悲鳴が聞こえてきた。風見が首から血を流して死んでいた。 しかし、凶器の刃物がなかなか見つからない。

今回は小五郎が鋭い。コナンのヒントも少しはあったが自力で事件を解決してしまう。小五郎は雨城を呼び出し、 雨城が南雲暁をかばっていると喝破する。そして、南雲暁が雨城の実父であることも見破る。 実際、犯人は南雲暁だった。動機は、雨城との関係を探られそうになったからだった。 凶器はカッターで、刃を折ってライターに隠したのだった。小五郎の助言に従い、雨城は南雲暁に自首を勧め、 南雲暁は自首をした。

凶器のカッターの隠し方、ドアのガラスに映る人影
37残された声なき証言5 暗黒の足跡①、6 暗黒の足跡②、7 暗黒の足跡③
  • 須貝克路:ゲーム会社社員
  • 内藤定平:ゲーム会社社員
  • 相馬竜介:ゲーム会社社員
  • 板倉卓:システムエンジニア

毛利探偵事務所に3つのゲーム会社から一人ずつ人々がやってくる。彼らはシステムエンジニアの板倉に ゲームの製作を依頼しているが、その板倉が1週間前からいなくなっているので、探してほしいとのこと。 須貝、内藤、相馬は、それぞれ囲碁、チェス、将棋のソフトの製作を依頼していた。

小五郎は、板倉がホテルにいると見て、片端からホテルに電話をして、碁盤、チェス盤、将棋盤を3つとも借りた人を探す。 それで、ホテルニュー米花の 2004 号室にいることがわかった。コナンの機転で部屋に入ってみると、 板倉が死んでいた。心臓発作で死んだようだった。

死後硬直の具合からすると、死んでから1日以上たっていた。板倉は、毛布でくるまれてその上からガムテープで ぐるぐる巻きにされ、心臓の薬を飲めなくさせられて、発作を起こして死んだようだ。

コナンは、碁盤に並べられている石が、板倉が残したダイイングメッセージであることに気付いた。 黒石の部分が点字だと思って読むと「はんにんわそーま、しょーこわとけい」と読めた。つまり、犯人は相馬で、 5日前に買った腕時計に板倉の指紋が付いているのが証拠という訳だった。動機は、板倉が将棋ソフトに 相馬から見ると将棋を冒涜するような「待った」機能を付けたことだった。

コナンは、眠りの小五郎をやっている間に、板倉の日記をコピーする。板倉が黒の組織のテキーラを知っている可能性があったからだ。 さらに、最後の場面で、コナンは赤井秀一を見かける。

ダイイングメッセージを読む
37, 38黒の組織との接触[交渉編/追跡編/決死編]8 白い雪…黒い影…、9 危険なめぐり逢い、10 同乗者、1 新兵器!
  • 宝石強盗犯の男女二人
  • ジン
  • ウォッカ

前エピソードにでてきた板倉の日記から、3 時間後の午前 0 時に黒の組織から板倉にメールが届くはずだということをコナンは知る。 そこで、コナンは阿笠博士とともに群馬県にある板倉の別荘に向かう。午前 0 時、果たして、黒の組織からメールが来た。 が、パスワードが必要で、読めない。読めなかったので メールは 10 秒で消えてしまった。

そこへ、黒の組織のウォッカから電話がかかってくる。 コナンは、変声機で板倉のふりをして午前 4 時に東都地下鉄の工事中の「賢橋」駅のコインロッカーで ウォッカと会う約束を取り付ける。そして、阿笠博士のビートルで東京に向かうが、途中でビートルがパンクしてしまう。 そこで、近くを通りかかった BMW に乗せてもらうことになった。中には男女2人組がいた。

コナンは、その2人組が逃走中の宝石強盗犯であることに気付く。コナンは、その推理をわざとその2人に言う。 そして、麻酔銃と新兵器「どこでもボール射出ベルト」から出たボールでその二人をやっつけた後に賢橋駅に向かう。

賢橋駅のコインロッカーにウォッカとジンがやってくる。ジンがコナンが仕掛けた罠を鋭く見破ったので、 コナンはコインロッカーに隠れる。ジンが追及をあきらめてくれたおかげで、コナンは難を逃れる。 コナンはコインロッカー内で酸欠のため気を失い、追跡メガネで探していた灰原に助けられる。

宝石強盗犯を見破るコナン、コナンの仕掛けを見破るジン