名探偵コナン 38~39 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
初掲載2018/08/15--2018/09/03
入手アプリ「サンデーうぇぶり」
読了2020/11/19

スマホアプリ「サンデーうぇぶり」で漫画が毎日一話ずつ無料で読めることに気付いた。それで『名探偵コナン』の 昔のものを読むことにした。そのメモ。

事件のサマリー

事件名Files登場人物事件の概要 or 関連事項トリック
38夕陽に染まった雛人形2 意外なお宝、3 歩美の心配、4 夕陽と階段
  • 観野節子:主婦
  • 観野弥生:節子の夫の母
  • 津曲水貴:マンション住人
  • 三重芳春:骨董品鑑定士

歩美が雛人形を譲ってもらえるということで、少年探偵団を連れてその人(観野家)のマンションに行く。 歩美がちゃんと並べられたらくれるということで、少年探偵団も手伝って上手に並べる。

そこへ、同じマンションの津曲が骨董品鑑定士の三重を連れてやってくる。掛け軸を譲ってほしいのだという。 弥生はそれを断る。

雛人形は、弥生のために今年の雛祭りの終わりまでそこに飾っておくことになる。その代わり少年探偵団は 甘酒を作ってもらうことになり、材料の酒粕をおつかいで買ってくることになる。少年探偵団がマンションに戻ってくると、 三重が部屋の前にいる。携帯電話を置き忘れたので、取りに来たのだが、中に誰もいないようだと言う。そこで、 皆で部屋に入ってみると、荒らされており、掛け軸も無くなっている。

犯人は、掛け軸の価値を知っており、かつアリバイの無い津曲、三重、節子、弥生の4人のうちの誰かのはずだった。 コナンは、節子が犯人だと言い当てる。掛け軸は緋毛氈の下に敷いてあった。節子は、掛け軸を手放したくなくて 泥棒が入ったように見せかけたのだった。

雛人形の並べ方、掛け軸の隠し場所
38汚れた覆面ヒーロー5 汚れたヒーロー、6 狼たちの影、7 狼になれなかった男
  • 大神敬晴:プロレスラー(ウルフェイス)
  • 永瀬豹太:プロレスラー
  • 牛込巌:プロレスラー
  • 佐熊浩之:プロレスラー
  • レオナルド・ロッシ:プロレスラー(ネガウルフ)
  • 木場:プロレスラー

毛利小五郎が、プロレスラーのウルフェイスとの対談に呼ばれて、蘭、コナンとともにプロレスを見に行く。 プロレスラーの大神が、彼女のために小五郎のサインをもらいに来る。実は、大神はウルフェイスだ。

メインイベントは、ウルフェイスと永瀬の対戦だ。ところが、永瀬がなかなか控室から出てこない。 見に行ってみると、殺されていた。部屋には日売テレビの隠しカメラがあり、その映像を見ると、永瀬を刺したのは ウルフェイスだった。ただし、覆面の中身が誰かは分からない。

体格からいって可能性があるのは、牛込、佐熊、大神、ロッシの4人だった。コナンは、眠りの小五郎を使って、 その4人に覆面を被らせて歩いてもらう。映像に映っていたウルフェイスは覆面を被り慣れておらず、足元が覚束なかった。 実際被らせてみて足元が覚束なかったのは牛込で、彼が犯人だった。動機は、永瀬が万国プロレスに移籍しようとしていことと、 大神を陥れて自分がウルフェイスになりたかったことだった。牛込を怒らせたコナンが牛込に襲われそうになったところで、 蘭の「シャイニング・ウィザード」が牛込を襲った。

映像の犯人の動きなどから覆面の中身を推理する
38服部平次絶体絶命!8 服部平次絶体絶命!①、9 服部平次絶体絶命!②、10 服部平次絶体絶命!③
  • 楠川:探偵
  • 伊藤美沙里:弁護士

最初の場面では、平次と和葉が屋根裏部屋に閉じ込められて、何者かに暗号を解くように脅されている。

毛利探偵事務所では、平次と和葉が1時に来るということだったので、小五郎、蘭、コナンが待っているが、 2時になっても来ない。そこで、平次が事務所に来る前に会うことになっていた楠川という探偵のアパートに行ってみる。 玄関は開いており、中を探すと「賢橋町 伊藤」とメモに書いた痕跡があった。そこで、賢橋町の伊藤という名前の人の家々を回ってみる。

その中の伊藤弁護士の家にコナンは不審を抱く。実際、平次が閉じ込められていたのは伊藤弁護士の家だった。 楠川もそこで拷問されて気を失っていた。楠川は、伊藤が脱税指南していることをつかみ、止めるように説得しに 来たところを捕らえられたのだった。暗号は証拠が入っている銀行の貸金庫の暗証番号を示しているはずのもので、 平次はそれを解くように伊藤に脅されていた。

平次は、小五郎に暗号を解いてもらうと言って小五郎に暗号を送る。その暗号をコナンが解く。 コナンは、「外に誘え」と読める暗号を返送する。それを読んだ平次は、小五郎は暗号を読んだから、 それが貸金庫の暗証番号だと小五郎が気付く前に自分を貸金庫に連れて行けと伊藤弁護士に迫る。

平次は、暗号に混ぜて、伊藤弁護士が犯人であることを示す文字列を送っていた。伊藤と平次が銀行に 行っている間、コナンは伊藤の家に行って麻酔銃とサッカーボールで見張り役をやっつけ、和葉と楠川を救出する。 伊藤もコナンが呼んだ警察によって逮捕された。

暗号解読、コナンが平次を窮地から救う
39炎の中に赤い馬1 誘う赤馬、2 赤馬の影、3 赤馬の持ち主、4 赤馬の目撃者、5 愚かなる模倣
  • 玄田隆徳:骨董品店店長
  • 諸角亮子:主婦
  • 曽我操夫:風水アドバイザー
  • 権藤系子:占い師(亮子の姉)
  • 諸角明:精神科医、亮子の夫
  • 弓長警部:警視庁捜査一課火災犯捜査一係

最近、都内で連続放火事件が起こっている。共通点は、火事場に赤い馬の人形が置かれていることだ。

前のエピソードで出てきた楠川が調査を依頼されていた家があって、平次が代わりに調査に行くという。 ひょっとするとその放火に関係があるかもしれない。それで平次、コナン、小五郎がその家(杯戸町4丁目の諸角家)に行く。 行ってみると、ちょうど諸角亮子が骨董品のカタログを持ってきていた玄田が追い返されているところだった。 平次が亮子に調査の内容を聞いて見ると、もう探偵の調査は要らないと言う。次に曽我がやってきて家へ招き入れられる。 さらに、系子が金の無心にやってきて、亮子に追い払われる。

2時間くらい経って、平次と小五郎がこっそり家の中を覗いてみると、亮子と曽我が不倫中だった。少しして 諸角家の主人の明が帰ってきた。諸角と曽我は大学時代の仲間で、一緒に飲みに出かけることになる。

その夜、諸角家は火事になり、亮子が亡くなった。赤い馬の人形が置かれていた。

一方、買い物に行った蘭と和葉は、帰りに玄田から商売繁盛のキーホルダーをもらっていた。関羽と赤兎馬の キーホルダーだった。ところが、後になって玄田がそのキーホルダーを返してもらいに来た。 「火事になっちゃうんだ…また、おじさんが火をつけちゃうんだよ…」と言って泣き崩れたという。 そこで、警察が呼ばれ、玄田は逮捕された。平次とコナンは『ABC殺人事件』を思い出す。 それで、平次とコナンは、諸角家と玄田のアパートの調査をする。玄田のアパートには盗聴器が多数仕掛けられていた。

弓長警部は、玄田のアパートを明日本格的に捜査すると容疑者3人(曽我、系子、諸角明)に電話で告げる。 が、これは犯人をおびき寄せる罠だった。その3人は皆盗聴器を仕掛けていたので、その夜3人ともが回収のために玄田のアパートに現れた。 そのうち、本当の放火犯は諸角明だった。明は『ABC殺人事件』よろしく、玄田の作った赤い馬を放火場所に置いた。 そして玄田を子供のころの夢遊病にかこつけてマインドコントロールした。本当の狙いは自宅を燃やして自分の病院を 建てることだった。亮子から離婚を迫られてもいた。

『ABC殺人事件』を模倣した連続放火
39お金で買えない友情6 引きさかれた友情①、7 引きさかれた友情②、8 引きさかれた友情③
  • 福浦玲治:大学生
  • 白藤泰美:大学生
  • 天堂晴華:大学生
  • 飯合拓人:大学生

阿笠博士と少年探偵団はキャンプに向かっている。その途中、コナンは、灰原(宮野志保)の両親が 宮野厚司と宮野エレーナだと阿笠博士に教えてもらった。

途中、一行はキャンピングカーで来ているアウトドア同好会の大学生たちと出会って、昼はバーベキューを一緒に 食べさせてもらう。ただし、お金を出しているのは天堂のようだった。

夜になって、阿笠博士と少年探偵団は、大学生たちにキャンピングカーで山の上に連れて行ってもらい、 一緒に花火を見る。しかし、白藤がいない。帰り道、道の真ん中に死んだ白藤が倒れていた。 暗い中、誤って自転車で柵を破って転落したものであるように見えた。

しかし、これは殺人だった。天堂が白藤をキャンピングカーの上で殺し、死体をそのまま乗せておき、サンルーフを 開けたら落ちるように仕掛けておいた。そして、歩美にサンルーフから花火を見るように仕向けた。 サンルーフが開いたときに死体は車の後ろ側に落ち、帰り道で運転していた福浦がその死体に気付いた。 殺害の動機は、白藤は、天堂が金持でないことを知りながら、いろいろお金を出させて、天堂のことを陰で笑っていたからだった。

サンルーフの開閉を使って良いタイミングで死体を落とす
39小さな依頼者9 小さな依頼者、10 ホクロのある女性、11 赤いホクロ…!?
  • 絹川和輝:子役俳優
  • 草野美津:仲居
  • 別所登志子:仲居
  • 鴨下保比呂:フリーライター
  • 三枝朝香:仲居

毛利探偵事務所に子役で有名な絹川がやってきて、母親を探してほしいという。温子という名前らしい。 手がかりは絵ハガキである。コナンは、すぐに熱海のホテルか旅館にいるに違いないと推理する。

小五郎、蘭、コナン、絹川は熱海にやってきて、絵ハガキから旅館を突き止める。 小五郎が混浴の風呂に入ろうとすると、仲居の草野、別所、三枝が入っていた。草野は右胸、別所は左顎、三枝は首に ほくろがあった。そのとき、蘭の悲鳴が聞こえた。蘭は、鴨下に落とし物を届けようと鴨下の部屋に行ったのだが、 鴨下が風呂で死んでいた。携帯の写真には、左胸にほくろのある女性が鴨下を絞殺しているのが写っていた。

鴨下は、絹川の母親の「温子」の取材に来ていたのだった。温子は、絹川の父親が逃亡中の殺人犯だということを バラされたくなかったら2000万円よこせと絹川の所属事務所を脅していたらしい。

鴨下を殺し、所属事務所を脅していたのは、別所だった。そして、絹川の本当の母親は三枝だった。 別所は、子供ができない体だったので、三枝から子供の事を聞いて妬んだ。事務所を脅したのはイタズラのつもりだった。 ところが、鴨下が取材に来て、鴨下に本当のことを話したら、鴨下に逆にそれをネタに脅されたので、 怖くなって鴨下を殺したのだった。写真に映っていたほくろのようなものは、返り血だった。

ホクロの正体、凶器はビデオテープ