スマホアプリ「名探偵コナン」のRUM特集。黒の組織のナンバー2のRUMと呼ばれる人物は、 隻眼であるということが分かっているだけの謎の人物だ。コナンファンにはこれが誰なのかを考察している人も 多い(たとえば、これ)。 候補となっているのは、黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則の3人だ。この特集はそれらの人物に注目というわけだ。
著者 | 青山 剛昌 |
---|---|
シリーズ | 少年サンデーコミックス |
発行所 | 小学館 |
電子書籍 | |
掲載時期 | 2002/01/29--2020/02/17(公式アプリ) |
入手 | 名探偵コナン公式アプリ |
読了 | 2020/02/17 |
スマホアプリ「名探偵コナン」のRUM特集。黒の組織のナンバー2のRUMと呼ばれる人物は、 隻眼であるということが分かっているだけの謎の人物だ。コナンファンにはこれが誰なのかを考察している人も 多い(たとえば、これ)。 候補となっているのは、黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則の3人だ。この特集はそれらの人物に注目というわけだ。
巻 | 事件名 | Files | 登場人物 | 事件の概要 or 関連事項 | RUM候補について |
---|---|---|---|---|---|
86,87 | 県警の黒い闇 | 9 啄木鳥(キツツキ)、10 足跡と啄木鳥会、11 妻女山へ…!、1 往く事は流れの如し、2 鞭声粛々夜河を渡る |
|
冒頭、謎の人物が長野県の妻女山で竹田繁を殺害する場面がある。その人物は「我は毘沙門天、啄木鳥を滅ぼす軍神なり…」と呟く。 小五郎、コナン、蘭が川中島観光をしていると、大和敢助警部、上原由衣刑事、諸伏高明警部に会う。 すると、長野県警の三枝、秋山、鹿野がやってきて竹田班長が居ないと言う。 上原が小五郎一行の案内役を買って出て、大和、諸伏とともに千曲川に行くと、竹田の首が流れてきた。 額には啄木鳥の爪痕のようなものがあった。胴体は丸焼けになっていた。 その日、竹田班は強盗犯の家に踏み込むことになっていたが、竹田班長には朝から連絡が取れなくなっていた。 現場には黒田兵衛も登場。 手がかりらしきことがらがいくつか分かってくる。 上原は、長野県警に啄木鳥会というグループがあるらしいと聞いたことがあった。 9年前の拳銃乱射事件も関係しているらしい。犯人は、大和の幼馴染で、竹田に拳銃で撃たれて死んだ。 その夜、鹿野が自宅で首を吊られて殺されていた。絞殺のようだった。額にはやはり啄木鳥の足跡が刻まれていた。 秋山が実家で服を着替えた後、なぜか妻女山に向かったという知らせが届く。 三枝、黒田、上原、諸伏、コナンがそこへ向かうと、秋山が車に付けられたロープに引きずられて、崖から落ちた。 秋山の携帯に大和が秋山を呼び出すメールが入っていたことや、鹿野を吊るしていたロープから大和の指紋が見つかったことなどから 大和が犯人ではないかと疑われる。 しかし、真犯人は秋山だった。死んだかに見えたのは、手配中の強盗犯と竹田警部の死体を使ってそう見せかけたものだった。 動機は、9年前の銃乱射事件の時、妹が撃たれて死んだことだった。その原因を作った竹田班の警察官がターゲットになっていた。 竹田班は啄木鳥会として拳銃の横流しをしており、乱射事件の銃もそれで横流しされていたものだった。 |
黒田兵衛の初登場回。 黒田は隻眼の大男。顔に火傷の跡があり、ストレスで白髪になっている。 10年近く意識不明で入院していた。 このエピソードでは、要所で的確な指示を出し、犯人の逮捕に至った。 |
91 | 新任教師の骸骨事件 | 7 スキュタレー暗号、8 解読不可能!?、9 若狭先生のヒミツ |
|
1年B組副担任として若狭先生がやってくる。倉庫から石灰を出さないといけないのだが、怖くて古い倉庫に行けないので、 少年探偵団についてきてほしいと言う。そこで、皆で倉庫に行ってみる。 地下室に続く扉を開けてみると、階段の下に白骨死体があった。死体の右手に、暗号が書かれているとおぼしきハチマキのようなものがあった。 コナンはその暗号はスキュタレー暗号(丸い棒に巻き付けると読めるようになる暗号)だと考えて、丸い棒に巻きつけてみるが、 ちゃんと読める文字にはならない。 なかなか暗号が解けない中、若狭先生が他の先生から石灰を取ってくるように頼まれたので、 また少年探偵団とともに倉庫に行くことになる。すると、倉庫には誰かが来ていた痕跡がある。 死体の主が死んだと思われる 10 年前くらいに、近くの家で強盗殺人事件があった。コナンは、 その強盗団が来ていたのではないかと推測する。 暗号が解けたコナンは、強盗団を呼び寄せるための偽の暗号を倉庫の前に残し、真夜中に再びやってくる。 白鳥刑事、若狭先生、少年探偵団も一緒だ。果たして強盗団がやってきた。白鳥刑事が逮捕しようとするが、 相手は3人で、逆にやられてしまい、少年探偵団もつかまって倉庫の地下室に入れられた。地下室の扉が閉まった後、 若狭先生が強盗団を退治する。死体は、強盗団のボスで、強盗団の3人はボスが死んだことを知らず、 偽の暗号におびき寄せられて来たのだった。 |
若狭留美の初登場回。 一見頼りないしドジ。最初のあいさつで教卓に頭をぶつける。 さらに、壁に貼ってあった時間割を持っていた定規でうっかり破ってしまう場面もある。 しかし、その時間割が暗号を解くヒントになってコナンは暗号が解ける。 実は、若狭は強者で、最後に一人で強盗団の3人をを退治してしまう。 |
91 | となりの江戸前推理ショー | 5 江戸っ子探偵!?、6 奪われた万馬券、7 江戸前推理ショー |
|
毛利小五郎が、なぜか万馬券を手にしていた。小五郎自身は買った覚えがなかったが、財布を落とした時に間違って拾った可能性があった。 いずれにせよ、万馬券を手にして気を良くした小五郎は、蘭とコナンを連れて隣の「米花いろは寿司」で豪勢に特上を注文した。 注文を受けたのが、新入りの脇田という板前だった。 寿司屋には、その後、原島、宗近、芦野という客がやってくる。さらに、聖沢という女が来て、すっとトイレに入る。 出てくるなり、トイレに自分のポーチがあったと言う。そのポーチは、電車の中で掏られたもので、スマホのGPSで探し当てたとのこと。 そして、中に入っていた万馬券が無くなっていると言う。掏られた時刻から後、出て行った客はいないので、犯人は今いる客の中にいるはずだ。 コナンが眠りの小五郎推理ショーで犯人を指摘する。犯人は宗近だった。彼の妻は浪費家で、借金がかさんでいた。 電車の中で借金のことを考えていた時、万馬券という声が聞こえてきて、思わず掏ってしまったのだ。そのとき聖沢の血が袖口に付いたので、 大根おろしを使ってその跡を消そうと思って、寿司屋に来てサンマの塩焼きを頼んだのだった。でも、彼は馬券を換金する方法さえ知らない真面目な男で、 捕まってむしろ晴れやかな顔をしていた。 小五郎も結局万馬券を交番に届けた。 |
脇田兼則の初登場回。 左目に眼帯をしており、本人の言では、それはできものができたせい。推理好きで、鋭い推理をする。 このエピソードでは、小五郎に推理勝負を仕掛ける。が、眠りの小五郎に負けて、小五郎に弟子入りする。 |
92 | 白い手の女 | 8 若狭先生の自宅、9 白い手の女、10 真っ白な気持ち |
|
犯人が最初にわかってしまう半倒叙もの。最初の場面は、若狭先生のマンションの隣の部屋。伴野が飯山に別れ話を切り出すが、 飯山が法外な慰謝料を言い出す。その夜、伴野が飯山を殺すであろうことが暗示される。 場面変わって小学校では、コナンが一休さんの劇の練習をしている。そこで使われる虎の絵は若狭先生が描いたものだ。 その絵に若狭先生自身が墨の入った水をこぼしてしまう。そこで、その絵は家で描き直しということになり、少年探偵団も 手伝いに行くことになる。 若狭先生のマンションの部屋に入ろうとすると、隣の部屋の呼び鈴をツバの広い帽子を被った女性が押しているが、誰も出てこない。 ともかく、若狭先生と少年探偵団は虎の絵を描き直す。すると、隣の部屋から大音量で音楽が聞こえてくる。 止めてもらおうと一同が隣に行ってみると、鍵が開いており、男女が倒れていた。男は伴野で、気づいて起きた。 女は飯山で、撲殺されていた。近くにインスタント写真が落ちており、女の白い手が写っていた。 伴野は、ツバの広い帽子を被った女性にスタンガンで気絶させられたと言う。 コナンは伴野を犯人と睨み、トリックを明らかにする。ツバの広い帽子をかぶった女性は、伴野本人の変装で、 写真は自撮り。写真に写っている白い手は自分の右手をファンデーションで白くしたものだった。 |
若狭留美の登場回。若狭先生が絵が得意なことが明らかになる。 最後に逃げようとした犯人を、若狭先生は転んだふりをしながら気絶させてしまう。 最後の場面で、「お手柄小学校教師若狭瑠美先生!」の記事を黒田兵衛と脇田兼則が見る。 脇田は、「こいつァトンチが利いてるねぇ…」という謎の言葉を残す。 |
93 | 燃えるテントの怪 | 6 ティップオフ、7 ヴァイオレーション、8 ブザービーター |
|
少年探偵団が若狭先生とキャンプ場に来ている。近くに白網大学バスケットボール部の4人もキャンプしている。 過去に練習中の事故で漆原が段野の片目を潰したことがあって、その話になって雰囲気が険悪になっている。 それで、漆原は一人で自分のテントに籠ってしまう。少年探偵団、若狭先生、バスケットボール部の他の3人は、 夕食は一緒にカレーを食べる。漆原がテントの中でスクワットをしていることが、シルエットで確認できた。 食べ終わったころ、漆原のテントが燃え出し、漆原は焼死。なぜか、近くのテントに黒田管理官がいた。 弓長警部がやってきて調べると、火元は蝋燭のようだった。しかし、何か仕掛けをしたような跡があった。 黒田は、古岡、芦沢、段野が順に漆原のテントに行ったのを見ていた。 コナンは火をつける仕掛けを見破る。蝋燭を2本、尻側を合わせてシーソーのようにして火をつけると、 ししおどしのように動くようになる。これを使うとスクワットをしているようなシルエットを作ることができる。 さらに時間とともに振幅が大きくなるので、床に燃えやすいものを置いておくと、そのうち火が付く。 犯人は芦沢だった。段野にけがをさせるよう漆原に頼んだのは芦沢で、漆原はそれをネタに芦沢をゆすっていたのだった。 |
若狭留美と黒田兵衛の登場回。黒田兵衛は警視庁管理官になっている。 二人はお互いを知っているのか、睨み合う場面がある。 若狭先生の右目が見えていないらしいこともわかる。 最後に芦沢は歩美ちゃんを捕まえて警察を脅すが、逆に若狭先生にすごまれ、ビビったすきに黒田に取り押さえられた。 |
95 | マリアちゃんをさがせ! | 3 じっとしてなさい!、4 焦ってんだよ、5 ホラ♡ |
|
概要はすでに書いたので、 ここでは、登場しているおもちゃの「水飲み鳥」についてまとめる。 「水飲み鳥」は昔よく見かけたおもちゃだが、最近はあまり見ない。 YouTube に詳しい解説があるし、 「水飲み鳥」という専用サイトまである。 「水飲み鳥」は、よくできたおもちゃで、一見第1種永久機関に見える。自然にできている非平衡状態を上手に利用している。 この動作を熱力学的に説明するのは、熱力学の良い練習問題になりそうである。平衡熱力学しか勉強していないと、おそらく手に負えない問題で、 非平衡熱力学の考え方を知らないとどう答えてよいか分からないはずである。 |
若狭留美、黒田兵衛、脇田兼則がみんな登場している。といっても登場場面は少ない。 まず、最初の方で、若狭先生は、工藤新一に会ったことはないかと灰原に尋ねる。 最後の方で、工藤新一に関する情報に、若狭、黒田、脇田の3人とも関心を持っていることが示される。 さらに、バーボン(安室透)にRUMから「工藤新一の情報を要求する」とのメールが届く。 |