1週間で Python の基礎が学べる本

著者亀田 健司
発行所インプレス
電子書籍
刊行2020/03/11(初版)
電子書籍刊行2020/03/11
入手電子書籍書店 honto で購入
読了2021/03/13
参考 web pages書籍ホームページに 正誤表やプログラムダウンロードがある
著者による一週間で学べるシリーズ

最近はプログラム関係の本や雑誌を見ると Python が一番大きな顔をしているので、今時知っておかないといけないかと思って この本でお勉強してみた。本書は非常にわかり易く書かれており、すいすい読めて Python の基礎がわかるようなっている。 あんまり問題を真面目にやらなかったので、片手間でも約1週間で読めた。 問題とか例題は万人向けに書かれているので、それほど内容がおもしろいものはないのだが、それは首肯できる。 というのも、本書は文法の自習速習コースであることを踏まえると、アルゴリズムに頭を使うようなものがあると1週間で読めないということになるから、 確かに難しくて面白い問題は無い方が良いと思う。

本書はほぼ self-contained で、そんなにほかのものを参照しなくても読める。唯一読んでいてわからなくなって、 ネット検索して調べたのは p.290 のプログラムの print 文中の右揃え記号と桁数指定記号であった。 まあ、ちょっとネット検索すればわかることなので、たいした問題ではない。

Python は、モダンなスタイルで作られたあまり癖のない言語であることが分かった。 癖がないという構造の基礎にあることは、Fortran や MATLAB のように数値計算用に作られたものではなくて、 Python 本体は言語のコアのみ用意するという考えがあるようだ。 そして、数値計算用には NumPy ライブラリを使い、グラフを描くのには Matplotlib ライブラリを使うという感じで、 用途に応じて外部ライブラリを使うという形で構造が整理されている。そのために、Fortran のように数値計算は出来るけど 他には何もできないとか、Excel VBA のように何でもさせようとしすぎて構造がごちゃごちゃして訳が分からないとかいうことが 起こらないようだ。最近流行しているので、周辺のライブラリは充実している。 メインのプログラミング言語を Python に乗り換えようかな。

気付いたミスプリ(初版)

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