鬱病患者の妻の体験記である。マンガになっているので楽しく読めるけど、大変な経験であったことがうかがえる。 鬱病の夫はいつもシクシク泣いていたようである。
良く分かるのは、単にずっと落ち込んでいただけではないことである。気分の浮き沈みがあって、それが天気とも 関係するということは初めて知った。太陽を浴びた方がセロトニンが出やすいらしい(本編 p.108)。 それと不思議なのは、双極性障害でなくても調子が良いときには行き過ぎる傾向が出るらしいことだ。 夫はエビの飼育に一時はまっててみたり(その後の p.25)、香に凝ってみたりしている(本編 p.82)。 あるいは躁状態のようになって、すぐにカードの勧誘に応じたりしている(本編 p.98)。 双極性障害でなくても躁と鬱は裏表のようなもののようだ。
最後の方にあるちょっとした名言(7年目 p.117):
上でも下でもなくまん中でいることが楽なんじゃないかと…