書店員 波山個間子(全2巻)

著者黒谷 知也(くろや ともや)
発行所空汀書房 [ku:tei]
取次電書バト
電子書籍
電子書籍刊行2020/03 [再版発行]
電子書籍底本刊行2017/02/15 (1巻)、2017/12/15(2巻) (KADOKAWA it COMICS)
初出COMIC it vol.15-18
入手電子書籍書店 honto で購入
読了2022/04/20
参考 web pages著者 twitter

読書案内マンガ。書店員でブックアドバイザーの波山個間子(はやま こまこ)が 自分の読書遍歴を振り返ったり、客の相談に応じて本を紹介したりするという物語。 読書案内を読むのは好きなので、すぐに読み終わった。

ここで紹介されている中では『車輪の下』を子供のときに読んだはずだが、 全然覚えていないところを見ると、読むのが早すぎたか。

紹介されている本:

第1話 ブックアドバイザー
向田邦子『新装版 眠る盃』講談社文庫 (2016) より「字のない葉書」
第2話 紀行文
沢木耕太郎『深夜特急』新潮文庫 (1994)、『旅する力 深夜特急ノート』新潮文庫 (2011)
野田知佑『ゆらゆらとユーコン』新潮文庫 (1994)、『ユーコン漂流』文春文庫 (2001)
第3話 ふたりの関係
沢木耕太郎『人の砂漠』新潮文庫 (1980) より「おばあさんが死んだ」
第4話 『少年の日の思い出』
ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』草思社文庫 (2016)
第5、6話 『車輪の下』前編、後編
ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』集英社文庫 (1992)
第7話 『板極道(ばんごくどう)』
棟方志功『板極道』中公文庫 (1976)
第8話 『西の魔女が死んだ』
梨木香歩『西の魔女が死んだ』新潮文庫 (2001)
第9話 『せどり男爵数奇譚』
梶山季之『せどり男爵数奇譚』ちくま文庫 (2000)
第10話 『蒲団』『狭き門』
田山花袋『蒲団・重右衛門の最後』新潮文庫 (1952) より「蒲団」
アンドレ・ジッド『狭き門』新潮文庫 (1954)
いずれも解説の部分が面白いということで紹介されている
第11話 『吉野朔美は本が大好き』
吉野朔美『吉野朔美は本が大好き』本の雑誌社 (2016)
第12話 『妻を帽子とまちがえた男』
オリバー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』晶文社 (1992)
第13話 休日
本の紹介無し
第14話 『乱れからくり』
コルタサル『悪魔の涎・追い求める男』岩波文庫 (1992) より「パリにいる若い女性に宛てた手紙」
泡坂妻夫『乱れからくり』創元推理文庫 (1993)