読書案内マンガ。書店員でブックアドバイザーの波山個間子(はやま こまこ)が 自分の読書遍歴を振り返ったり、客の相談に応じて本を紹介したりするという物語。 読書案内を読むのは好きなので、すぐに読み終わった。
ここで紹介されている中では『車輪の下』を子供のときに読んだはずだが、 全然覚えていないところを見ると、読むのが早すぎたか。
紹介されている本:
- 第1話 ブックアドバイザー
- 向田邦子『新装版 眠る盃』講談社文庫 (2016) より「字のない葉書」
- 第2話 紀行文
- 沢木耕太郎『深夜特急』新潮文庫 (1994)、『旅する力 深夜特急ノート』新潮文庫 (2011)
- 野田知佑『ゆらゆらとユーコン』新潮文庫 (1994)、『ユーコン漂流』文春文庫 (2001)
- 第3話 ふたりの関係
- 沢木耕太郎『人の砂漠』新潮文庫 (1980) より「おばあさんが死んだ」
- 第4話 『少年の日の思い出』
- ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』草思社文庫 (2016)
- 第5、6話 『車輪の下』前編、後編
- ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』集英社文庫 (1992)
- 第7話 『板極道(ばんごくどう)』
- 棟方志功『板極道』中公文庫 (1976)
- 第8話 『西の魔女が死んだ』
- 梨木香歩『西の魔女が死んだ』新潮文庫 (2001)
- 第9話 『せどり男爵数奇譚』
- 梶山季之『せどり男爵数奇譚』ちくま文庫 (2000)
- 第10話 『蒲団』『狭き門』
- 田山花袋『蒲団・重右衛門の最後』新潮文庫 (1952) より「蒲団」
- アンドレ・ジッド『狭き門』新潮文庫 (1954)
- いずれも解説の部分が面白いということで紹介されている
- 第11話 『吉野朔美は本が大好き』
- 吉野朔美『吉野朔美は本が大好き』本の雑誌社 (2016)
- 第12話 『妻を帽子とまちがえた男』
- オリバー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』晶文社 (1992)
- 第13話 休日
- 本の紹介無し
- 第14話 『乱れからくり』
- コルタサル『悪魔の涎・追い求める男』岩波文庫 (1992) より「パリにいる若い女性に宛てた手紙」
- 泡坂妻夫『乱れからくり』創元推理文庫 (1993)