短編集で、「鳴鶏」以外は本に関する奇想。マンガによる散文詩のようなもの。
著者が、ネット上に発表していたものをまとめて電子書籍にしたものらしい。
- 本の懐胎
- 本という赤ちゃんを産んだ女。
- 草枕のこと
- 漱石の『草枕』を読んで死んだ最初の夫の思い出。
- 海の本 -バムート-
- バムートという本が泳いでいる海の夢。文字は複雑で解読できない。
- コーヴェ・アンネイの図書館
- 亡き父親が書いた書いた本を不思議な図書館で探す。
- 鳴鶏
- メエという鳴き声が食材になる鶏。
- 顔が本の猫
- 顔が本の猫に手を食べられる。
- W宮殿
- 不思議な宮殿の夢の本。