30秒でわかる! やさしい局面判断 石を数えるだけで次の一手が決まる!

著者溝上 知親
シリーズ囲碁人ブックス
発行所マイナビ
刊行2013/05/29(初版第1刷)
入手どこで購入したか忘れた
読了2022/09/08

だいぶん前に買ってあって放ってあったのを読んだ。読みやすく、3日で読み終わった。 内容は、布石においては、勢力が強い方かどうかの判断を碁盤の半分における石数だけでやってよいという大胆な提案である。 この提案はなかなか斬新で評価できる。囲碁における「勢力」は基本的に石数だということがわかる。 半分に割るというのも意味深長で、碁盤というのは全体を見る必要があることは少ないけれども、 あんまり局所的に見ていても判断を誤る。半分くらいがちょうど良いという主張である。 これは囲碁というゲームの性質について何かを語っていることになっているはずだが、その神髄はよくわからない。

しかし、挙げられている問題を実際に解いてみると、この碁盤半分の石数を数えるというヒントが かえって仇になって間違えることもあった。間違える理由は2つあった。

まあ結局のところ、ある程度先の図を予想しないと結論は出ないということで、石数というヒントはあくまでもヒントとして 参考にする程度のことのようである。