科目名: 地球惑星物理学II演習
科目区分: 専門科目
授業形態: 講義・演習
単位数: 1単位 選択/必修の別: 選択
担当教官: 吉田 茂生
開講時期: 4年前期 金曜2限
講義室: E553号室
目的およびねらい
地球科学者向けにアレンジした流体力学の
基礎的講義と演習。講義では、流体力学の基礎となる概念を解説し、
基礎方程式を導き、さらに地球惑星流体力学への入門を目指す。同時に、
自ら問題を解くことにより、講義での内容の理解を深め、応用力を培う。
履修条件あるいは関連科目等
力学、熱力学、物理数学(ベクトル解析、
偏微分)の基礎的知識をすでに学んでいることが望まれる。
地球惑星物理学大講座の進学者には準必修である。
授業内容
1.流体力学の基本概念と運動方程式
連続体近似、運動方程式、Lagrange 微分、応力、静水圧平衡
2.流れの幾何学と連続の式
流線、変形の幾何学、連続の式
3.粘性流体
歪み速度テンソル、粘性応力、ナビエ・ストークス方程式、
Couette 流、Poiseuille 流、Stokes 流
4.エネルギーとエントロピーの式
エネルギーの式、エントロピーの式、断熱温度勾配、ポテンシャル温度、
熱伝導方程式
5.Bernoulli の定理
Bernoulli 関数、エンタルピー、静的エネルギー
6.密度成層流体
パーセル法、安定性、線形安定性解析
教科書・参考書
流体力学の教科書はたくさん出版されているので、どれを参考にしていただいても良い。ただし、1冊で本講義を全部カバーできるものは存在しない。以下には、本講義で参考にしているもののうちのいくつかを挙げる。
1.今井功 「流体力学 前編」(物理学選書14、裳華房)
2.ランダウ・リフシッツ 「流体力学1」(東京図書)
3.木村竜治 「地球流体力学入門」(気象学のプロムナード13、東京堂出版)
4.de Groot & Mazur 「Non-equilibrium Thermodynamics」(Dover)
成績評価の方法: レポート(原則として毎回出題,翌週提出)、および出席
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