「大学院講義」各回の内容(2008年度)


参考書
Earl Davis and Harry Elderfield (eds), Hydrogeology of the Oceanic Lithosphere, Cambridge Univerisity Press, 2004.
を参考にしながら講義内容を組み立てている。ただし、以下の講義の節と上記参考書の章の順番は 無関係で、講義の節の順番は私が話をしやすいように決めたものである。

タイトル内容
0Introduction110/07 簡単なイントロダクション
1プレート冷却モデル1,2,310/07,14,21 Fourier の熱伝導の法則、熱伝導方程式、熱流の測定、Half-space cooling model、 plate cooling model と basal heating
宿題:円筒座標での熱伝導方程式の解(熱伝導率測定のための needle-probe method の原理)
2海底熱水循環が運ぶ熱と熱水噴出孔の発見310/21 heat flow deficits から海底熱水循環が運ぶ熱を見積もる、熱流分布と循環の構造、 海底熱流観測と熱水噴出孔の発見の歴史
3浸透流における Darcy の法則と浸透率の測定4,510/28,11/04 Darcy's law、poroelasticity、浸透率のその場測定 (1) packer measurements、 浸透率のその場測定 (2) tidal response、浸透率のスケール依存性
4海洋地殻の構造6,711/11,18 fast-spreading and slow-spreading ridges、海洋地殻のでき方と構造、 上部地殻 (Layer2)、下部地殻(Layer3)、海洋地殻の構造の拡大速度による違い
番外宿題解答説明711/18 needle-probe 法の原理、相似解の構成法、指数積分
5オフィオライトと熱水変質の現象論7,8,911/18,12/02,09 on-axis (axial) vs off-axis circulations、recharge-reaction-discharge、 Troodos Ophiolite の概要、Troodos Ophiolite に見られる熱水産物、 Samail Ophiolite の同位体研究から推測する熱水循環の深さ
6porous media における熱対流9,1012/09,16 熱対流とは、Boussinesq 系基礎方程式、無次元化と Rayleigh 数、 open-top 2D 正方形の系における Ra-Nu 関係
レポート:以下の論文をまとめよ [Rona et al. (1986) Nature 321, 33-37]
7水の物性と熱対流111/20 水の相図と臨界点、fluxibility、数値計算の結果