よって、NaCl の循環についてはそのほとんどが『海水蒸発によるイオン循環(除去)』によっている
ということで、上図の
イオン流出 と
イオン除去 がほぼバランスを保っていることになる。
ただし、NaClはその溶解度に従って、水の9割が蒸発したころに沈殿するため、
外洋では決して沈殿しない。
A= 塩湖の蒸発(これだけではイオンの
流入と
除去のバランスがとれない)
+地球上のどこかで海水の大規模な蒸発 (ex:
5〜6百万年前の地中海の蒸発)
これが時々起きることによって、イオンのバランスを保つことができる。
●
イオン流出 と イオン除去 のバランスが保たれるためには、周期的に大規模な海水の蒸発が
なくてはならない
という意味で、「何百万年かあとには、地球上のどこかで海水の大規模な蒸発が起こ」る、
というふうに言っているのだと思われる。