『地球環境化学入門』の疑問点
■海&海水に関するもの■
1−3>はっきりとしたデータがなく、解明もできていないのに、海が人間活動に関わずそのまま保たれていると本当に言えるのか?(浅田)
● 教科書のP182あたりに明らかに人間活動が、海のイオン収支に影響を与えていると書かれている。人間がどのように海に影響を与えているか(汚染しているか)を調べた。● 「国連海洋法条約」では、海洋汚染の原因を次のように分類している
さらに、タンカー事故や戦争(「湾岸戦争」での大量の油の流出など)も大きな海洋汚染の原因と考えられる。
- 陸からの汚染(河川、パイプラインなどを通じて川に流れ込む工場や家庭からの汚染物によるもの)
- 海底資源探査や沿岸域の開発などの活動による生態系の破壊、汚染物質の海への流入など
- 投棄による汚染(陸上で発生する廃棄物を海洋に投棄することによる汚染)
- 船舶からの汚染(船舶の運行に伴って生じる油、有害液体物質、廃物などの排出による汚染)
- 大気を通じての汚染(大気汚染物質が雨などとともに海洋に達して生じる汚染など)
● 汚染により起こる被害
富栄養化 : 生活廃水や化学肥料は川や地下水を経由して海に流れ込み、酸性雨は空気中の窒素酸化物 を海に運ぶ。この富栄養化は赤潮の原因でもある。 土砂の流入 : 開発により、多量の土砂が海に流れ込み、貝や珊瑚を生き埋めにして死滅させる。 石油の流出 : 石油は海面で薄い膜を作り、空気中の酸素などが海に溶け込むのを妨げてしまう。また、ホイル・ボールと呼ばれる球状の小さな石油の塊が生態系を破壊する。 核廃棄物 : 核保有国が、老朽原子炉や使用済み核燃料などを海洋に投棄することで、長期にわたって生態系に影響を与えている。
また、地球温暖化によりる温度上昇により、珊瑚などは死滅してしまう。● 国際的取り組み海洋環境を保全するための世界的な取り組みとして、「マルポール73/78条約」、「ロンドン条約」などが採択・発効されている。また、UNEP(国連環境計画)では「地域海計画」による地域的取り組みを推進している。
日本でも、マルポール73/78条約、ロンドン条約、OPRC条約(「1990年の油による汚染に係る準備対応及び協力に関する国際条約」)に加入するとともに、周辺国と協力して地域的な海洋環境の保全を推進している。
1−4>もしこの世から海というものがなくなったらどうなるのか?(鈴木)
● 海が無くなったらどうなるか→海の役割が失われる→海の役割とは?
参考ホームページ : http://www.rsch.tuis.ac.jp/~sekiguch/seminar/sotsuron/1999/yosiba-yasumoto/index.html
http://www.asyura.com/sora/hazard3/msg/58.html
六月四日(火)参照