1、海のイオン濃度はなぜ一定に保たれているか >クレイマー氏の手法 1、海水に溶けている主要成分十種、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウ ムイオン、マグネシウムイオン、リン酸イオン、硫酸イオン、塩素イオン、 フッ素イオン、二酸化炭素がどこの改訂にも存在する鉱物と平衡関係にあると する。このとき、それぞれのイオンの濃度と鉱物との関係を示す平衡 定数をあらかじめ測定する。 2、塩素イオンの濃度を与えてやる。 3、海水中に溶けている陽イオンと陰イオンの数は等しいゆえ、(海水に溶けてい る全陰イオン数)ー(水素イオン以外の陽イオン)という式から水素イオ ン濃度を求める。 4、水素、塩素を除く残り8つのイオンに対して、8つの鉱物を選び、それぞれの 間の関係式8つと(陽イオン数)=(陰イオン数)という合わせて9つの 連立方程式を解く。 1~4の手順で数値を計算すると海水の測定濃度とほぼ一致。 したがって、海水が海の堆積物と平衡であれば、海水の化学組成も一定である。 参考文献:「水と地球の科学」(NHKブックス)