『地球環境化学入門』の疑問点
■海&海水に関するもの■
1−5>河川水と海水の最も大きな違いは何か(鈴木)


● 河川水と海水にはいろんな面で違いがあるが、一番の違いといえば、イオン濃度だと思われる。


河川水と海水のイオン濃度


イオン
河川水
海水
Na+
0.23
470
Mg2+
0.14
53
K+
0.03
10
Ca2+
0.33
10
HCO3-
0.85
2
SO42-
0.09
28
Cl-
0.16
550
Si
0.16
0.1
※単位はmmol/L
 
 

1−7>淡水と海水の混ざり合いについて、溶存成分の増減がよく分からない。(松井)

普通、水に解けた成分の濃度は、塩分の上昇につれ直線的に変化する。海水に多く含まれる成分なら、河口に近付くにつれて右肩上がりに増加するし、河川水中の方に多く含まれている成分なら右肩下がりに減少する。
このとき、河口域で固体から溶け出す成分ならば、溶け出した分だけイオン濃度が大きくなるので実測濃度は直線より上にくるし、固体に吸着する成分なら直線より下にくる。
成分の増減はほんの少し海水が混ざった時点で終了してしまう。塩分が海水とほとんど近付いた状態では、固体がほとんど無いので濃度が変わることはなく、濃度変化は直線に近付く。
内容は教科書参照