Fortran90の特徴


1.自由なソース方式
新しい自由なソース形式が提供され, 行の位置は特別な意味を持たなくなる. 指定されたコラムはなく, 次行に継続するコメントを書くことも出来る. ある状況においては空白が意味を持つ (例えば, P R O G R A M という書き方は PROGRAM の替わりになれない) 場合もある.

2 モジュール
"MODULE" と呼ばれる新しい形式のプログラム単位が提供される、 これは FORTRAN 77 の初期値設定プログラム単位より強力で, その機能の限界を克服している. Module は単一の大域名 (global name) の下でグループ化される一連の宣言から成る. データ, 手続, 手続引用仕様といった一連の関連項目をカプセル化し, それらが他のプログラム単位から使えるようにする. Module の項目は PRIVATE 属性を持たせることが可能であるために, アクセス可能性を限定したり, データ抽象性を与えたり, より安全で可搬可能 なプログラムの作成が可能になる.

3 ポインタ
ポインタとはデータに対する動的なアクセスや処理を可能にする機構である. これにより, 配列の大きさの動的な指定や構造体へのリンクが可能になる. ポインタはいかなる組込み型や構造型に成り得る。ポインタがある指示先に リンクされることで, 多くの式や代入文において現れることが出来る. これはC言語にはすでに導入されており、複雑なプログラムを書くのに 非常に効果的、らしい。(自分はあまりわからないから、なんとも言えません)

4.ソーステキストの追加機能
ソーステキストに関して以下の機能が追加された; ソーステキスト中で小文字が使用可能. セミコロン(;) を用いて単一ソース行における複数の文を区別する. Fortran のサポートする文字セット (character set) に新たな文字が追加. 一つの名前につき 31 文字 (アンダースコア (_) を含む) まで使用可能.

参考文献
北海道大学教授 Naomi Maruyama 氏のホームページ
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~naomi/index.html